個人的、サンソン-フランソワのドビュッシー2012/03/03 21:03

狭い自室にキクチスクリーン張ってホームシアターしてたんですが10年前のシステムではさすがにいまどきのなにをみても液モニに見劣りするようになってきて、マランツのAVサラウンドアンプも含めて撤去。D-subではもうなんとも、Blu-ray になるとそもそも著作権がどうのと。

ピュアオーディオに立ち戻りました。いやあ部屋が広くなった。
埋もれかけていたのは CD-P Phillips LHH500R のデジ出力を Wadia16 の DAコンバータ経由で、もしくは ShureVN35MR カートリッジから MicroDD-8 経由で、 Counterpoint プリアンプ SA3000A に流し込んで、同 パワーアンプ NPS200A で、AcousticEnergy AE2 を鳴らすシステム。Wadia には、PC からも光で音声が入るようにはしている。もう古い代物で Counterpoint そのものはすでに会社として存在しない(JohnElliotは健在のようですが)。
ガチなマニアからみたら鼻で笑われるかも知れんけど、そこそこ細かいのに押しが強くて芯のある音は気に入ってる。
Wadiaで直接CD再生すると非常に音が硬くなるのですが、逆に、LHH500R光出力をWadiaに入れるところで劣化して鈍く、柔らかくなるのかもしれない。なんにしてもオーディオはわからん。いまさらマスタークロックジェネレータからはじめる気にもなれないしね。

ちょっと疲れる事が続いた。
数年のレベルできっちり自分をメンテしなおす時にかけるのは、25年来、酔っ払いピアニスト「サンソン-フランソワ」の、「ドビュッシー名演集」にしている。
フランソワのドビュッシーは全集としても出ているが、私がいつもきくのは「子供の領分、版画、ベルガマスク、ピアノのために」を1枚にちんまりまとめた EMI のもので、むかしはLPできいていた。 LP のジャケットはラベンダー畑の俯瞰。さすがに今は、フランソワがピアノにもたれる表紙の CD で聞く。

フランソワを「ショパン弾き」と書く人もいるのだが、私にはよくわからない。ショパン、たとえば同じフランスの古いピアニストでコルトーは楽しいし、リパッティはふつうにいいし、アシュケナージはイージーに聞き流せるのですが、フランソワのショパンはわからん。そして、フランソワのドビュッシーが私のデフォルトなので、ほかいろいろドビュッシーきいてもわからないのである。世評の高いミケランジェリなんてさっぱりだ。

ブルックナーならいろんな指揮者をきいて楽しめるのだが、ドビュッシーを聞くときはそこまで余裕ないらしい。
これって、ドビュッシーをきいてるんじゃなく「フランソワのドビュッシー」を聞いてるんでしょうね。
次は何年後に聞くことになるか。