マスクはまだかw ― 2020/05/26 15:14
連休のあと、幸いなことにほぼ収束状態になっている。
4月なかばには発生件数も減ってたし緊急事態宣言要ったかという話はあるが、だからってあそこでフリーハンドで連休に突入するのは、いかにもリスクが高いように見えたのは仕方ない。
専門家会議で西浦先生のぶち上げたロックダウン論については、あれ、要は数式で、最初にいれる数値がかわれば推定死者数はあっという間にかわってしまう。
いまさら言っても仕方ないが、緊急事態宣言の前後、もと高校同期のZOOM飲みがあって、某T大教授(非医学部)が、あれは論理は正しい、というので、論理は正しくても、前提の数値が大きすぎる、と突っ込んだものです。
飲みなんだから、そんなマジメな話をするなと周囲から制止されましたがw
医療崩壊をなんとか免れたのは幸いなことでしたが、緊急時の収容施設の薄さは明らかになったし、あっというまに消耗品がなくなっていったのも、今後改善されるんだろうかと心配している。
もっときついもんがきたらもたないよ。
以前の使いまわしの時代には、予防接種の針で肝炎がうつるなんていくらでもあったという。私が子供の頃はガラスの注射シリンジも全部金属の針も大切そうにケースに入ってた。20年前までは手術ガウンだって布のものをふつうに洗っては滅菌したのを金属ドラム型の滅菌ケースからとりだして着たもんでした。
いまや、医療も、いろんな用品が使い捨てのものばかりになってしまっている。そういったものはたいがい中国製で、どんどん品薄になった。
うちでも使い捨て手術ガウンがちょっと危なくなった。
念のため布のリユース手術ガウンを手配したが、みな考えることは同じで、きたのは連休後かなりたってです。
ものがないという状況を脱しつつあるようで、それでも今後なるべくリユースできるものはしようと思っている。
そこで、これも買おうと調べたら、布の手術用キャップがもう製品として、ふつうにもらってくる医療用品カタログに載ってないのです。ネットカタログみればKAZENのがあるけど欠品中。
いままでの流れからして地球にきびしい医療資源状況というのは、エコではないよね、今更ですが。
消毒用アルコール類は、あるものがなくならないよう、アルコールジェル、工業用アルコール、アルコール綿を、まともな値段でみるたびにちまちま買い、次亜塩素酸水も買い、その発生装置の安いのも買った。近所の酒造が消毒に使えると販売案内よこしたアルコールも買い、医師会からも何本か貰い、、、、
手袋も、なくなりそうというのであちこちから買い、紙タオルも買った。
基本はアスクルの限定販売なので値段はまとも、その値段見ながら、たまにアマゾンや楽天でも、ちょっとづつ買った。
尼ビジネスの医療機関支援特設コーナーにはいかない。みるからに、あまってきたものを今のうちにと売りさばく雰囲気なので。
結果、一時的にではありますが、いろいろ余りまくって、もっぺんコロナがきても大丈夫なくらいの山になっている。
まあ秋に心配される第二波に備えるということにします。
ディスポのマスクの不足が、今回騒ぎの目玉になっていた。
で、アベノマスクです。なんか公式名称になってるのもどうだかです。
あの布マスクが発表されたときに漂った、なんともいえないがっかり感はなかなかのものでした。
たぶん人々は、政府が、マスク工場を超特急で立ち上げるか、マスクを買い占めている連中からマスクを供出させて国民に配ってくれるとか、どこかで思っていたんだろうと思う。
そんなドラマチックドラスティックな展開は一切なく、布マスクを配りますというところで、できることはその程度かとがっかりすると同時に、そうか、布でもいいんやと、みんな気づいてしまったのだね。
メディアや野党がヒステリックにあれしろこれしろと騒ぐのはともかく、法規的システム的にふつうにできることを、しかも後付けでしかやらない政府が、イメージとしては「イケてない」のは仕方ない。
コロナが何とか収束したのに支持率が落ちたのはそのへんもあると思う。
ええかっこしてこけなかったから、まだよかった、とは思います。いきなり現場にでかけて邪魔した総理大臣が大地震の時はいたな。スタンドプレーはないほうがいい。
今回のコロナについては、一部の医療機関がいっぱいいっぱいになりそうになったが、なんとかもちこたえている。単にコロナの性質がゆるかったという「ケガの功名」なんだが、もちこたえたことをもって誇ると同時に、この程度のもので医療崩壊寸前までいったことをちゃんと認識するべきです。
アベノマスク発表についで、シャープがディスポのマスクを出し、その値段がその後しばらくの基本になった。それまでの値段の5倍から10倍なんですが。
で、アベノマスクがまだこない。
流れからみると、政府のやることがどういうものなのか国民に知らしめた非常に有意義なマスクではあったけれど、歴史的役割はもう終えたと思います。
各自治体に配布して、希望者のみ取りに行くことにして、あとは、次の流行に備えて備蓄したらいいんじゃないでしょうか。
by 稲亀石 [医療] [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
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