クラシックのリスニングルーム 京都2013/06/11 19:01

あいかわらず河原町三条かいわいの話です。

三条大橋を西、タカセビルの2階インド料理屋「スジャータ」がなくなっていた。10年以上やってたっけ、それなりに長い店だったがなあと建物の前にいるうちに、案内掲示に気づいた。




「クラシッククラブ 風信子亭」 とある。音楽喫茶っぽいが、いまさら始める人がおるんやなあ。アサヒスパドラにビールのみに行くのをやめて階段を上った。




15畳ほどの空間、13個のそんなにおおきくないスピーカでサラウンドになっていて、壁面60インチAQUOSモニター設置、それにむかってボーリングのピンのように三角に、ちんまりした肘掛ひとりがけソファが6つほどならんでいる。飲み物は800円で、ノンアルコールだが飲み放題、出入り自由とある。
禁則事項は映画館と一緒ですと。しゃべるな写真撮るなというところか。

ですので、中の写真は、「風信子亭」でぐぐれば出てくるブログサイトにのってるそっちをどうぞ。

サラウンドは実は難しい。うまくやらないと、あちこちから出てくる音であたりがもやけてしまって肝心の音が聞こえなくなったりする。 ALRJordan とJBLのスピーカが主に使用され、アンプは Onkyo、プレーヤは DVD に SACD までおいて、芯のすっきり通る音なのは苦労されたろうと思う。スピーカのケーブルも、壁の後ろを通してあって、つまり部屋ごとそのために手を入れている。たくさんあるCD等は、お宅から棚ごともってこられたのだろうかね、棚は不ぞろい。アナログ一切ないのは潔いのでしょう。

狭いせいもあるだろうし金の問題もあるだろうが、パーティションが一切なされてない。ご年輩のやや脂っぽいご主人(?)は、部屋の隅に存在感まるだしで座っておられ、ときどきのしのし歩いてあれこれ用事される。コーヒーメーカーがしゅうしゅう鳴り出す。ソフトの入れ替え時もボリュームしぼらないし、映画館て、、、、、

がんばったオーディオファンが、名曲喫茶やリスニングルームをつくるという設定は、夢の一つとしてとてもよく理解できる。知人であればよろこんで通うだろう。
知らないハイエンドオーディオファンの、リスニングルーム兼リビングで、800円払って心安くくつろげるのであれば、非常によい場所と思います。背の低い一人がけソファですがうたた寝は出来なくはない。

より新しい発売の、いい音質の音源を選んでおられるのでしょう。前にブルックナーの胸像があり壁にクナの写真パネルがかざられ、音源リストのブルックナーもけっこう数が多かったが、昔たくさん買って最近買わないブルックナーファンの私の所持とは、かさなりがほとんどなかった。モノラルではフルトヴェングラー、ステレオではメストによる5番は、私のオーディオ比較原器のひとつなんだがみあたらない。カラヤンもない。ブロムシュテットはある。文句いってるんではない。好みはひとそれぞれだし、自分の持ってないものがきけるのはいいこと。
映画関係の音源もあり、小津のサントラなどはうらやましくもあり。

ホームページをみると、


サイトアドレスみるかぎり関係者に中国の人がいるんやろかと思いたくなりますがどうなんだろう。まあ柳月堂だってそういえばそうなんですが。便所にぶらさがった[Bar Amsterdam] の札といい、どうでもいい謎もあれこれある。

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