感想 映画 劇場版まどか☆マギカ2013/11/16 21:21

「アサヒスパドラ河原町」にいったら、たぶん時期限定のスペシャルメニュで、チキンハーフサイズというのがあった。




鶏半身の唐揚げというのが百万遍の居酒屋「樽八」にあっていいものだったが、ここのこれは半身のグリル仕立て、ちょっと時間かかる。店内でいちから調理してるなんて思うほど純情じゃありませんが(してるならすみませんが、肉の感じは冷凍仕入れの再加熱に見える)、とてもよいものです。子供も喜びそうだし(うちはもう大きいが)、定番として続くといいのですが。手をべたべたにしてむしり食うのが正しい食い方と思う。

時間があったので映画を見ることにして、その前にビール呑みにいったのでした。

で、そのまま MOVIX京都にて、劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語

あんなにきれいに終わったものをどうするんだろうと思ったが、そのきれいさが新展開に利用されたのでして、以下、一部ネタバレ注意。

もう一度。ちょっとネタバレします。すごく簡単には書きますが。
そうそう、EDクレジットが終わっても続きがあるから、これから行く人は要注意です。


世界を許す神様の誕生を描いたもとのアニメをどういじくるか、つぎにくるのは悪魔の誕生しかないと思ったら本当にそうだった。
はじめは、まどかのパワーインフレが起こる前の時期の話をはじめたのかと思いましたが、そうではなかった。ほむらの、絶望と開き直りの物語なのだね。
ルールにのっとったストーリー展開ではあるけど、予想以上に面白かったです。
過去のアニメの影響や引用もあちこちみられたのは、いつもながらに、日本のアニメの積み重ねというのか、分野内再生産というのか、、、、一部はもろビューティフルドリーマー。

神様を愛しすぎた悪魔が、神様とむかしのように仕合せにくらすためにこの世界を作った、その展開がしかも無自覚と自覚の2重構造になっていて、いろんな宗教論のネタにすらなりそうだ。

注目すべきは、すべてをひきおこしたトリックスターたるキュウベイが、もとアニメではぬるく放置されてたが、今回はきっちりぼこられたところで、あれですべてを許す観客も多いと思う。私はそうだw

戦場ヶ原さんが上映前注意のネタに使われていて笑いました。うといしダメ絶対音感もないものでほむらと同声優なの今まで気づかなかった。
シャフトねえ、、、


映画 Short Peace 感想2013/08/05 01:09

ええようには書いてませんから嫌な人は読まないで。

映画  「Short Peace」
4編のオムニバスですが、はじめの3本については、30年前の自主制作実験映画としてならありでしょう。パンフ解説文が持ち上げすぎでキモい。
共感と理解に一方的にのっかる制作手法はやめてほしい。いまどきまたこういうのが新しいの?
4本目、最後に「らしく」なります。こういうのは好きですが、それでも、今更感がどうしてもあるよねえ。OPはすまんがスカートの扱いがいかがわしい。
どういう経緯でこんなもんがつくられて一般公開されるのかさっぱりわからん。 Freedom で調子に乗ったんじゃないかというのが同行娘の弁。
客がまた一昔前の映画ファンといった20歳前後男子ばっか。風呂に入ってない煙草吸う下宿生の饐えた臭さが、懐かしいといえば懐かしいんだがちょっと。

風たちぬ 感想2013/07/28 23:38

技術ひとすじの主人公は宮崎監督自身でしょう。
この人は飛行機が作れればそれでいいので、国のためなんて実際のところ考えちゃいないが、国を利用できるならためらわない。そのへん、お花畑左翼といわれたり、この映画作ったせいで変な国に軍国主義者よばわりされたりする監督自身そのもの。
つまりこの映画は、宮崎監督自身の言い訳として壮大に展開します。

で、ヒロインですがこれがまた極端な人です。死を目前に、美しく思い出されることのみを願って行動し、姿を消す。これって、「みごと散りましょ」という、日本型思考そのものなんですな。「ありよう」を追求するタイプ。

余談ですがいまだに日本人には「見せ場があればそのまま死んでもかまわない」という思考があると思う。まったくの余談。

「やりたいことをしたい」パターンの人間と「やりたいようにしたい」パターンの人間を交差させるために懸命にいろいろ伏線をはるのだが、はっきりいって不自然。あちこちちぐはぐ。
そもそも、結局お互いの人生に影響与えたとは思えない。2人とも、相手がいなくても、それなりに好きなようにして生きたり死んだりしただろう。

物語では、奇跡は一度に限るものだ。葛藤のない主人公の存在が奇跡なのに、そこに一途なヒロインが出現する奇跡は都合よすぎる。
しかし、最後にその居心地の悪さは解決する。夢でヒロインが「あなたは生きて」という場面である。
彼女は、主人公を許すためそのためだけに、この物語にでてきたのである。この物語は、「この主人公が許されて生きていく」というメタレベルの奇跡として完結する。つまり、宮崎監督自身が、自分は許された存在だと開き直ってしまったのでしょう。
日本型美学の化身に至るヒロインの存在感のインフレは、許しを与えるものがしょぼくては困る、ということにほかならない。そして、主人公と同質のものでも困るのである。

目的意識をちょっとシフトしてしまえば、「自分のやるべきことをひたすらやっていたら、国が滅びていました」というのは、実はほとんどの国民の実感だったのではないですか。その中で、「やりたいこと」をやっていた彼には、うろめたくなるだけの理由がある。
「10年」を終え、国が滅ぶや、さっさと許される夢をみてしまうのはいかにも早いが、ここが監督の腕でしょう。凡百の監督なら、戦後延々と生きつづけた死に際の夢に彼女を連れてくると思う。

個人生活でも仕事でもとにかく、これ以上ないもの、を見てしまったらあと困る罠、とも思った。ファウストはそこで死ねたからいいんですが、芋粥を食ってしまったあとも生きなければいけないらしいし。いいワインがあるんだ、というのはもっともな科白です。飲まなきゃやってられないわなそりゃ。

いろいろ宮崎監督に都合よすぎるのだが、映画なんだからまあええやんというのが感想。監督の好きな飛行機は描きたい放題。きれいな絵もてんこもりだし、見るに価すると思う。
ちょっとぬけぬけと、なにやってくれるねんとも思うけど。それを押し通すようにユーミンの「ひこうきぐも」が鳴る。
ほんまなんでも利用するねんなあ。
「紅の豚」にあった「照れ」はもう、微塵もない。

細かいところでは、、、、
火災であがる煙雲が固すぎる。庵野さんにやらせたらもっときれいに吹き上がったろうと思う。ま、きれいすぎてはこまるのでしょう。
口でやるプロペラエンジン音は、面白いのは確かですがやりすぎ。
結核患者とそんなにキスするなよとも思った。宮崎アニメで直接にキスの描写はそうないからこれもわざと、なんだろう。煙草も、よっぽどいちいちいわれて頭にきてるんだろうな監督。聖人君子じゃないと文句言うのはやめてくれといいたそうだ。

医師になった主人公妹が、「となりのトトロ」でのさつきそっくりに泣くシーンがある。ジブリ泣きというそうです(笑 もともと「トトロ」では娘は一人だったのが、物語を作る上での都合から「さつき」と「メイ」になったのは知られる。さつきはわかりやすく進行させるための狂言回しである。彼女は、病気のお母さんが帰ってこないのではないかと泣く。
こちらの物語では、お母さんは結局帰ってこなかったのです。もちろんメイも生まれない。

公開後ちょっとたつのですが、まだ、あまりあれこれいう人いませんしね。
実在人物をモデルにして戦闘機だの結核だのと、描写される内容そのものにぶつかって、どういっていいかわからず、困っている人は多いと思う。もっと困ればいいw

ワクチン啓蒙コミック2013/05/20 00:35

「もやしもん」作者が、風疹のワクチン啓蒙ネットマンガをやってるそうな。

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1305/15/news152.html#l_mmi_fusin_01.jpg
「もやしもん」の石川雅之さん、風疹について学べる漫画を無料公開
全国的に流行している風疹について、漫画で学ぼう!

日本でのワクチンの議論は「ワクチンの必要性」と「ワクチンの安全性」がかみあわず、しかも現場ではインフラであるにもかかわらず個人(法人)の免責がないのでワクチン製造業や医師まで及び腰になるというのが、どうしようもないところです。

こういうコミックで自発性を高めようというのでしょうが、本来は強制接種、被害者はあるレベルの社会的支援を保証する、で終わりのはず。ワクチンが世界標準品じゃないことが時にあるからですか?なんでそんなものを使う?

けっきょくその事業の正当性やコストパフォについての事後検証が冷静にできる国民じゃないのが最大に問題なのではないかと。

グリルフカオ 生保問題 氷菓 ほか2012/06/07 20:28

差し歯が2本も抜けて非常に間抜けな感じになっている。
うちの病院の歯科の元部長が、医局をやめて実家歯科医院に戻られている。その以前にお父上に歯を診ていただいたことがあった。今行ったら息子さんがでてくるかと思ったが、私のいける時間帯はお父上の時間帯のようで、またお父上に診ていただいている。





山科なもので、渋谷街道を車でいく。いききによさげな古い感じの洋食屋などを何軒もみかけて、寄りたいなあと思っていた。
先日、都合で地下鉄を使うことになったので、これ幸いと、渋谷街道から醍醐道を南下した「グリルフカオ」にいきました。
入り口で溝掃除をしてる方が居て、挨拶して入ったらそのひとがあるじであったw

ビフカツとビール注文後、とおりすがりなのか何で来たのかという質問を受けた。あまり新客いないのかね。正直に、この近所の歯医者に通ってるんだがふだんは車なのでというと、まあ車じゃ飲めんからねと納得された。飲むのはデフォルトなんかw

店内いい感じで手入れされており、手洗いは洋式で臭いもしないうえになぜかおしぼりの山があった。おしぼり、手を拭いたあとどこにやったらいいのかわからんかったので使わず自分の手ぬぐいを使ったが。総じてちょっと高そうで、あまりふらっと入る客はいないのかもね。実際ビフカツは3K超する。
そして肉は非常に脂がのっていてくせもなく、やわらかいロース。日本式によい肉なのだが、油で揚げて食うとなると、そのあと腹がおちつかなくてその日の夕食は果物だけになりました。どっかの少女じゃあるまいし。次はべつのものにするとおもう。
何度も書くが、ビフカツは、ちょっとくさみのあるしっかりした赤身をよくたたいたのが私の好み。この肉ならビフテキにしたら、と思ったのですが、みたところ、ビフテキはさらに分厚くてよい肉なのであった。最低4.2Kします。



安いメニュとしてはハンバーグ、海老フライやカニクリームコロッケなどのはいったおまかせメニュ約 1Kもありますな。
あるじはたぶん65歳以上と思います(違ったら失礼)。お客も見る限りご年配ばかりであった。今後「高級洋食」の店って増えることはないと思うので、長持ちされますように祈ります。
ほかは、最近、新しい店なし。

洋食で言うと、未確認だが、産経新聞の京都版、高橋何がしというかたのコラムによると「コロナ」はやめられたそうな。店主本人は元気だそうだ。90超えてりゃいつやめてもそれはおかしくなかった。
どこぞに入院されたときは、胸にいつもぶあつい万札が入ってたとききます。今後も悠々自適なんだろう、というか、そう願う。
また近所を通ったら跡地を確認します。

そしてまた大阪九条の「MISONO」も、なくなったようで、とても残念です。


芸人家族の生保問題がこないだからメディアをにぎわしている。ピークはとっくに過ぎた感がありますが。
あたりまえのことしか頭に浮かばないのですが、、、、、、、
まず河本某の騒ぎでいうと、本人の受給じゃなく親の受給問題でないのですか?芸人息子から金もらいつつ生保してたならそれは親のルール違反です。この芸人の問題は、それを晒してやろうと思わせる態度を晒せる人間相手にとった脇の甘さにある。人気商売なんだから、叩かれても仕方ないなそれは。
それはそうとして、日本の法律システムは敗戦後アングロサクソン式が憲法はじめ大幅に入っており基本的には「個人単位」である。それは税金も同様なのだが、かっての「家」感覚が一般には残っていて、「親族を助けないなんてけしからん」になる。
これはおそらく役所も意図的に煽っており、ひ弱な申請者だと蹴散らされてしまうのである。
しかし、税金をここまで個人のものとして徴収し「家」の相続を認めない一方で、「家」としての一体性を持って相互扶助しないと責めたい役所の意図に乗って騒ぐのってどうよとおもう。一般的な感情としてそういうアホに生保の金を使うのがイヤというなら、それができるシステムに問題がある。
だからって自分から進んで大家族の「家」システムに「公的に」戻れるというのかね。たぶんおそろしくうっとおしいよ。楽を知ったら戻れないし、その覚悟はなかろう。
私個人としては、「身内」をセーフティネットとして強制利用できるシステムにしないとインフラがもたないとは思っています。つまりこれは財政の問題なのだが、まともなシステム変更は社会がひっくり返らない限り無理でしょう。けっきょく騒いで叩いて空気抜きしてるだけのような気がする。


先日からやってるアニメ「氷菓」、まあ原作は読んでいないわけですが、古典部の過去を調べるというはじめ数回のストーリーの中で「薔薇色であるはずの高校生活」的な表現があった。物語的には、その部分は、1970年前後の高校生がやんちゃして、という設定なのだが、70年ころにかぎらず、80年代はじめに大学生になった私から見て、高校生活がそんなにハッピーであるべきという観念はなかったように思う。
恥ずかしい思いをたくさんしながら、もっと大人になったらましなもんになれるかもと思って、うじうじと日々をすごしてたんじゃないのかな。俺だけってことはないだろう。「疾風怒濤」ってクサイ言葉が倫社の教科書にのってたくらいなんだし。
大人になってわかったのは、大人になってもましなもんにはなれないが、開き直れるようになるということであった。あかんやんか。
このアニメ、千反田さんはともかく、主人公の友人男女は、あまりにもステレオタイプで、主人公の脳内友達にしか見えません。


というわけで、自前で電子化するためにいろいろな本の2冊目を買いつつある。もちろん1冊は実物を手元に残すためです。
薔薇色であるはずの(笑)高校以来、諸星大二郎のコミックは私の気に入りで、初版本をほぼ揃えている。電子化目的には今回は稗田礼次郎ものを中心に買った。文庫なのですが、この作者の常として、手塚治虫ほどじゃないにしてもずいぶん加筆訂正してますねえ、、、この作者、「マッドメン」の初期の訂正では、クライマックスで登場する「ン-バギ」を、のたくりこむ電柱に書き換えるという荒業までしている(現行本には残っていない)から、この程度は軽いもんなんでしょう。
はじめの単行本であまりに絵の荒かった部分がきれいになってるのはいいのですが、稗田もの、せめて収録は発表順にしてくれんかなあ、、、、載ってないのがあるのは仕方ないとしても、絵の感じがいったりきたりして落ち着かない。

孤独のグルメと深夜食堂2012/05/20 18:07

「孤独のグルメ」すでに放映は終わりDVDも出ていると思うが、関西では放映されなかった。やっと見たのですが、単行本分の原作が古いせいか、店の選択もふくめてほとんど脚本家の作品じゃないですか。東京B級グルメ案内みたいな感じで最後に原作者もお店と馴れ合ってるし(悪いとはいわないが、はじめて伺うとかいってるんじゃ、どこまで原作者の意味があるんだか)、そりゃ関西で放映しないのも仕方ないか。

主演は「深夜食堂」で主要脇役のアニキしてた役者さんである。そのときの印象より年配であった。
濃い人間ドラマ(笑)が繰り広げられるわけではないにしても、おっさんおばはんがうろうろ安い食堂の周りに出てくるのは同様で、「深夜食堂」が当たったので通った企画配役じゃないのかと思う。
おっさんおばはんがただうろうろすること自体にはぜんぜん異論はないのですが。料理をネタにした成長物語、対決物語は私はいらんし。
次に危ない(何が)のは、モーニングのうなぎのコミックですかね。

関係ないけど「深夜食堂」は、2にもなり、見るうちにどんどん思わせぶりで泣きの入る脚本になっていって、ちょっと見てられなくなった。この路線、はじめに私が意識したのは「魔法使いサリー」で、つまりは日本人の物語つくりは何も変わってないのだな(強引)。

もの飲み食いしながらやりとりする場面作りでいうと、小津の「秋刀魚の味」はすごいと思う。滑舌も間も比較にならないいまどきのテレビドラマなんだが、小津みたいに金と時間かけたら、小津みたいなことが、今できるんだろうかね。

コンビニ受診バリア2011/09/09 10:40

知人の半僻地病院であるが、他科の医師も減員されて全体に余裕がなくなってきたそうだ。当直頻度もあがってきたらしい。

で、開業医もそれなりにできてきて、初診については、紹介システムもできているのだが、予約があって症状もかわらないのに、他科受診ついでに、もしくは、薬をもらうついでに、受診する患者が後を絶たないという。

予約の完全無視ですね。ついでにというのはまあ、気持ちは分かるが、あたりまえになってしまっては予約の意味がなくなってしまう。

で、あきらかに症状のかわりない予約無視の症例は、受付順がどうでもほかの患者を優先して後に回し、なおかつ診察時、大きなかわりがないなら予約どおりにくるようひとこと言うそうである。繰り返すならもう予約はとりません、そうなると毎回初診扱いです、薬外来の薬も出しません、とも。

患者は不満そうに、ついでなのでとか、心配なのでとかいうそうですが、予約システムがある以上そこそこのっかってもらわないとねえ、といっていた。もちろん急変したとかいうなら別。

また、予約無視でくる場合は検査もなるべく控え、あらためて予約どおりにこさせることもあるそうだ。

コンビニ受診を減らすためには、実害がない程度にバリアをつくっておかないとどうにもならないというのであった。

そんなバリア、たぶんいつまでたっても患者側には定着しないとは思うが、「それがあたりまえ」という体制をつくっておく、いいかえると、コンビニ受診はあとまわしという態度を医療機関側が方針としてもっておくのは大切なことだろうとは思う。

それもこれも、医療が「お安すぎる」のだ。

コストに相応なものしか手に入らない、のはあたりまえであって、「ええもん安い」のはおかしい。「大量生産で、一定品質製品がそこそこ低価格で手に入るようになった」高度成長期の現象を、大量生産できないものにまで求められると思うのがおかしいのである。

「華中華」というコミックがあって、モンスター化した安食堂の客をどこまでいっても主人公が甘やかすという非常に嫌いな設定になっている。ま、読まなきゃいいんだが。
今回はまたひどかった。大人数を相手にする安食堂の定食チャーハンに物言いをつけるアホがいて、対策に卵をつけるというのはいいんだが、なんで29円で仕入れた卵を30円でつけるんだよ。買う手間、デッドストックや廃棄のリスク、あれこれ考えたら50円にしてもいいくらいだ。仕入れ値しか考えないで店をつぶすアホ店主というと織田作之助のネタにもなってたんじゃなかったっけ。

この「華中華」はいまだにそういうアホ設定をしているが、「モンスター、クレーマーをどう扱うか」というネタがあちこちに増えてきたようには思う。
こうなるとまた日本人は極端だから、一気にクレーマーバッシングに走りそうな。我慢していきなり切れるよりは、日ごろからきっちりそうならないように、コンビニ受診バリア体制をつくっておいたほうがお互いのためなんじゃないですかね。

いきつけの丹後半島 こんぴらうどん (宮津) ほか まどか☆マギカ2011/07/18 20:47

毎夏丹後半島に行く。
大学のクラブOBの集団で、、主要参加者たちの目的はむしろ現地で思う存分うつマージャンのようである。私はマージャンはできません。
たまにOGがきたりするが、基本的に男ばかり。今年は、中一女子が父親について常連参加したくらい。うちも、子供らが小さいうちは連れてきていたが。

朝、同乗者をひとりピックアップして、9号線へ。千代原口の混雑はそれほどでもなし。洛西ニュータウンあたりは、山陰街道を通ってするー。京都縦貫道へ。
丹波あたり渋滞らしいので、園部で自動車道をおりて下道へ。
27号に入ったら、バイパスできまくり、交通量が多くて驚いた。無料化で遊び癖がついたのかみんな。
和知手前はけっこうな渋滞。



トンネル手前の信号機のせいのようです。

和知からまた縦貫道へ。
宮津でおりて、「こんぴらうどん」。よいうどんで、とりの天ぷらのせた「冷やし鳥天」を毎年食う。かりっとしてうまい天ぷら。ささみでない、皮のついたとりの天ぷらというと、天ぷら屋にはむしろないのは、油ににおいがつくからですかね。つゆが、もっと甘いかむしろ生醤油っぽいほうが好きだがこれは好み。




このあたりで食うときは、ほか、宮津の洋食屋「精養軒」、岩滝弥栄線のなかばの蕎麦屋「歌仙」です。
4時間ほどで、経が岬あたりの民宿に到着。あるじにはおみやげの清酒1本。
前日からいる面子は、クーラーつけて、卓を囲んだり、寝たり、ゲームしたり、私設回線でネットしたり。アニメを投影したりもしている。電力消費量の大きい集団と思う。

まだ日差しは強い。
さっさと泳ごうと、シュノーケルとフィンつけてちょっと沖の岩場までたらたら出て行った。濁りがあってやや波荒い、台風のせいか。そのくせ水温は高い。藻類けっこう荒れた感じで、まともなウニもおおきいサザエもない。5センチ程度のサザエをいくつかみつけた程度で、あきらめて、採った分も海に返した。
砂浜にヤンキーOB家族団体がテント張って陣取ってる。この10年ほどの常連。

続いて、車で「宇川温泉あしぎぬの湯」へ、ぬるぬるした湯です。
やや陽も傾き、子供多し。海水浴上がりで京阪神で晩飯食うなら、そりゃそろそろここで体流して、出発の時分だね。駐車場は数分の待ち。
温泉から日本海が見える。



あとは部屋に戻って、酒飲んで、ギターの練習したり、投影アニメを見たり。
夕食は、「舟盛り」で。刺身たっぷり食った。
わりとはやくに寝てしまう。肩が痛くて相変わらず浅い眠り。団地のなかにある図書館にいこうとしていけない夢とか。

起きたらなでしこジャパンが勝っていた。
曇っている。昨日のうちに泳いで温泉に入って刺身食って酒飲んで満足したので、さっさと帰ることにする。飯食い部屋を片して、同乗者2人乗せて出発。雨が降ってきた。
与謝から京都縦貫道、和知、昼ごろに、美山殺伐広場。
雨でバイクはいない。パック牛乳を飲む。



京北、高尾経由、福王子交差点でちょっと渋滞した程度で、昼過ぎに京都着。二人ともおろしたあと、元田中「Didi」でカレー。朝泳いでいたら、民宿の昼はカレーのはずだった。
連日で長距離運転すると、姿勢のせいかけっこう肩にくる。疲れた。帰って、ソファで腕を挙上した姿勢で横になり1時間午睡。
夜にはギターのお稽古。


ところで、海に行く前日、遅くまで「まどか☆マギカ」全話を通して、みてみた。ネタばれします。

たいへんな潜在力を持つらしい主人公まどかが、自分を消去する形で力を発揮してオチをつけるしかないと予想してたら、そうだった。これはまあ誰にでもわかるわな。相原コージの「猿まん」中の作中作「とんち番長」のパターン。
潜在力を持つにいたるまでの過程をたたみかける第10話は、いきなりの転調で、ちょっと説明ぽい。設定内容に文句はないが。
まどかをたすけようとしたほむらが、結局その大変な潜在力の原因になるというのが、よい。一見平凡な子のくせに「なぜか」能力を持っている、という設定にはもう飽きたので。
ほぼ最終回にじっさいの力を得たまどかの、改変によって生じた世界が、魔法少女ものとしてあいかわらず成立する、というのもいろんなものとの整合性がある。「どうやってそんな世界になったか」説明するのに、引き算で「もともとはもっとひどかったんだよ」といってしまうのは、ちょっとした芸やね。
つじつまのあった脚本、永久の時間も視線にいれて、まとまってますね。
絵は、シャフトですな。

私は魔法少女ものはみないのでその文法には詳しくない。ここでの、学園世界もキャラ分担も、なんだかとは思うが、伝統的なものなのだろう。
巨大な世界を構築するにいたった「ガンダム」、スタンドアローンで内向き少年少女のエポック「エヴァ」とは、カタルシスの点でものたらず、存在感を比べるにはいたらないとは思いますが、なかなかよくできた、まじめな代物とは思います。

けいおん!! 切符大行列 出町柳 京都2011/06/12 11:04


今日の朝6時から、けいおん!!タイアップでキャラの記念乗車券セット2500円也が、京福の叡山電鉄(通称:叡電)の出町柳駅で売られるということであった。整理券は5時半から配られるという。

午前中にでも通りがかって残ってたら買おうなどと思っていたのですが、ちょっと夜更かししたし、いまから寝たら昼越えると思ったもので、なぜか勢いで朝っぱらから買いにいこうと、すこしうとうとしたあと5時20分ごろ自転車で家を出た。車だとこのあたり路駐はきびしいからなのですが、それどころではなかった。

いや、甘かったです。

5時40分
すでに駅前は人の山。




行列は、京阪出町柳駅への連絡地下通路への階段に続いている。地下通路では、京阪改札の前を超えてずっと南に伸び、、、、




100mほどのところで今出川の橋のたもとの階段を上がって、地上で折り返して北へ伸び、、、




バス停あたりで行列の尻尾にきたが、、、、




これがまた、みるみる伸びるw 橋のところで西におれて三角州(いわゆるデルタ)方面に向かった模様。




客層はほとんどが大きなお友達だが、小学校やそれより下の子供もちらほら。中年以上のおっさんおばさん大半は、子供にせがまれて並びに来たと見た。単独の女性やカップルも、いなくはない。
↓ こういうあからさまなものを着たり持ったりしている人は、意外と少ない。




みな至極おとなしく待っている。仲間内でわいわいやってるのは少数派でほとんどは単独、もくもくと待つ。ポータブルゲームしたりケータイいじくったりする人も、いる、程度。行列には慣れているのか。そりゃまあコミケ(以下略

5時50分
とりあえず路駐を取り締まって回る警察。あとできくとこのころすでに行列は1500人を超えたということであった。



6時過ぎて、行列はじわじわ動き始めた。

6時28分
整理券の配布がやってきた。ひとり4枚までらしい。みな4枚とるわけでもなく、1枚とかいう人もいた。




私は、もともとは2枚と思ってたが、ほかにも、ゆっくり来ようとぬるい事いってた知人たちがいるので、けっきょくマックスの4枚もらう。ほぼ4000番前後。並んで買えなかった人ごめん。てか、その知人は並んで買えなかったことがあとで判明w




実は持ち合わせが2枚分しかなく、電話して家内に金を持って来てもらう。やはり自転車でやってきて、驚いていた。

通りすがりの2人組白人系外人が人出に驚いてなんだときくので、けいおんのチケットの列だと英語で答えると、わからないという顔。そらわからんわな。面倒なので " Possibly, they like it." といっておく。そうかお前もなにか知らんのかとか言いながら去っていった。

行列はゆっくりだが進んでいく。ふたたび階段を下りて地下道に入っていく。

7時13分
整理券終了のプラカードがやってきた。
ここ、最後尾じゃなく、京阪の改札通路の通行の邪魔にならないよう、あいだをあけている。ずっとあっちに行列の続きがあるのです。




前のほうに並んだ男のところに、すでに購入した連れらしいのがやってきて、会話をなんとなく聞いていると、5時にきたらすでに人がかなりいて自分は整理券1400台であったという。40分で整理券2500枚分来たわけか。もうヤフオクにも出たらしい。ほんまにもう。

行列は進み、階段をくねくねあがる。途中の通路に入り込んではまた階段に戻る。この入り込んだ通路の奥に、座り込んだTシャツバックパックの若い男、リコーダーで、「けいおん!!」使用曲を吹いている。そんなにうるさくもないし下手でもないから生ぬるくするーされてる。聞いた分では、卒業式の日に4人が梓に演奏する曲(題知らない)、カレーのちライス、ふでぺんボールペン、と思われた。

あちこちで折り返しているので、うしろのほうのひとの整理券番号が見えたりする。5400番の人がいた。予定5000セットとうろおぼえしていたので、そりゃまあ余分に準備はするわな、まだまだ後ろに人はいるんだけど、どこまでいったんだろうね、と思った。あとで知ったところでは予定数6000セットを売ったのだった。

7時45分
やっと階段をあがりきると、あと10分ほどですと駅員氏。
売り場である京福出町柳駅改札の前にやってきた。




7時50分
購入。




ええ歳こいて、子供に頼まれたわけでもなくなにしてるんだか。ま、「せっかく近所でやってるんやから」というノリで出てきたのですが。

帰りに痛車がいた。これ買いに来たんだろうなあ。




さらに西に行くと、出町「ふたば」が開いたところで店内ばたばたしてる。ふだん行列がひどいので買わんのよね。豆餅と、季節の笹の葉包みの蓬餅、を購入。これで行列のもとをとった。



料理人 タイムトリップ 記憶喪失 の三題話2011/03/06 16:02

「信長のシェフ」つー連載漫画がはじまったもよう。
この原作者って、「大使閣下の料理人」の人でしたっけね?

タイムトリップして自分についての記憶なくした(けど日本史と料理についてはよく覚えてるw)料理人が信長につかえるのだそうです。
ほかにもトリップした料理人がいるようだからたぶんそいつともそのうち料理対決するんだろう、みえみえというか。

「無茶なオーダーに応える」という構造を持つ料理漫画は、対決の要素も取り入れやすくて、伝統的に「キワモノ」に流れやすいわけですが、そしてそれが楽しいわけですが、そこにさらに、便利な設定として「タイムトリップ」「記憶喪失」を盛り込んで、ちょっとにぎやか過ぎないか?かくまう刀鍛冶が男装女子とかもう(笑
ご都合というか、要求水準が低めなんじゃないかというマイナー感がじつに週刊漫画timesらしい。

この雑誌、好きですけどね。むかし大学に入って、少年チャンピオンと並べて大人のコミック雑誌も読まなけりゃと思って買ってたのがこいつでした。そのころにも、ブレーク前の、かわぐちかいじ、わたせせいぞう、植田まさし、とか、が描いてました(敬称略)。
少年チャンピオンはツッパリヤクザ路線に切り替わったあたりで読むのをやめた。週刊漫画timesも、どくだみ荘連載あたりから買わなくなって、「定期購読」したのは1年に満たないか。

よくいく洋食屋においてあってこの数年読むようになり、そうなると、その店にいかなくても、ほかに買うものがなかったら買ってしまう。

この雑誌に連載して、その後売れた人はともかく、この雑誌自体でブレークした作家っているんでしょうか。
最近は、もっとメジャーでやってた作家が一部流れてきたりしてる。佐藤秀峰、青木幸子、とか(敬称略)。

おっさん向けに、みさかいなくエロ描写を出したがる気配があり、なんとなく「格」が小学館や講談社の雑誌より下がって見えるのですが、制約も少なそうで描いてて楽しいのかもしれませんな。そりゃメジャーになりきれんのも仕方ない。いや同人誌に比べたらじゅうぶんメジャーなわけで。

それにしても今回は設定を張り込みすぎのように思う。
どうせならタイムトリップ体質になっていろんな時代で、とかいうとそれはもう手塚のユニコ(以下略