稲亀石の、田舎目医者日記

伊藤山口事件であります。

報道からの印象で書いてますので、間違ったところがあったら申し訳ありません。

色仕掛けがいけないとか、なにがあってもレイプはいけないとか、まあどっちも歴史的に珍しくない言い分と思う。

銃なんて車において盗まれたら、いくら盗んだ方が悪くても持ち主は登録抹消される。

被害者にも状況判断の落ち度があれば責任を問われるというのは日本の法体系にある思想らしいし、女性のセックスに関しても同様に扱われるということなんだろうと思うが、違うなら銃についても被害者責任なしにしてください。

「お前にも落ち度があったのに何言ってるんだ」というのは、世界のどこに行ってもぜったい出てくる文言とは思うのですよ。

痛い目にあったうえで落ち度を責められるのが嫌なら、、、、女性がヤる気もないなら男性と、男性が無理にヤったと思われたくないなら女性と、二人っきりになるのは避けろとかいう知恵になる。

いまどきの西側自由主義世界じゃちょっと極論ですが、これが正論として通じる面積はリベラルな皆さんが思うよりずっと世界に広い。いい悪いじゃなく、事実としてそうだといってる。

伊藤山口ともに、かなりはげしくそれを怠ったしっぺ返しがそれぞれ、犯されたうえでの刑事不起訴と、民事損倍と思う。

もっと簡単に書くと、

刑事不起訴「自分の性的魅力自覚のある女性が男相手にお酒はしごしてべろべろになって連れ込まれたのは、薬飲まされてレイプとは違うやろ」

民事損賠「べろべろに酔ったといってもセックスに勝手に持ち込んだらお詫びに金ぐらいやれや」

ということなんだろうと思ってるがどうか。

女性が落ち度から不本意なセックスされたのであれば、落ち度の落とし前はそこでおわっている。上から目線で、そう「された」ことを責める筋合いのものではない。

不本意なセックスしかけた男が無罪放免というのは違うのですね。状況によっては、刑事罰だって当たり前です。

ここから先はこの事例の各論になってしまう。

伊藤氏については、新卒の就職相談じゃないでしょ。自称ジャーナリストがTBS経由でアメリカの報道関係VISAがほしいと山口氏に頼み込むのに色気を使って自爆、それでも翌日VISAどうなったと山口氏にメールした、つまり、よく解釈しても、せめて「もと」をとろうとしたという印象の報道であって、それが本当なら、そのあと薬盛られてレイプされたと駆け込んだのは、思い通りにならない逆ギレに見えてしまう。

就職相談にかこつけたドラッグレイプの線で警察が初動していたのであれば、途中から相手にしなくなってもおかしくない。あくまでも想像です。

「犯罪者として扱う」のはそこまで重要事項ということなんでしょう。忖度というけど、権力の係累関係なく不起訴処分て相当多いと思う。

もちろんその状況で不本意なセックスに持ち込んだとすれば、山口氏は下衆であるし、セックスして当然なんていう気もない。これも想像です。

そういうことであれば、詫び料くらいは出してしかるべきです。

ま、酔わせてことに及ぶというのは、昔からあることで、大学の馬鹿サークルが定期的にそれで問題になったりしてる。だから許せというのではない。リスクとして女性は頭に入れとかんとあかんと思うんですけどねえ。

下衆のやることというのが共通の理解でもあるし、男性全体をこれを根拠に誹謗されても困る。

スサノオもヤマトタケルも相手つぶすのに酒使ったし、神話の時代から、相手を攻略するのに係わる飲み物です。神話の英雄は女性に使わない、おもてに出さないだけかもしれんけどね、ふだんからやりつけてないと出てこない知恵のような気がする。

タクシーでゲロ吐いて自分でなんとかしようとするのを、無理にシティホテルに連れ込んで、避妊もなしというので計画犯罪極悪人のように言う向きもあるけど、酔っぱらいがゲロのそばでうろうろするのは単に迷惑でちゃんとしたホテルでさっさと休ませようというのも筋は通るし、計画があれば避妊せんかな。

急性アル中は命も危ないのだが、それなりにやりとりができたと山口氏はいう、であれば救急に通報もせんだろう。実際の状況は藪の中。

なんか変に筋は通ってるんですねえ。

この手口が意図的であれば、被害者が一人とは思えないのですが、出てこなかったのですか。

べつに弁護するわけでは、ぜんぜんないです、叩く材料も見方かえればそうなってしまうという話。性犯罪の立証は難しい。

それにしても、おなじように報道に接していて、なんで興奮して極論に走りたがる人がこうも多いのか。