DJI MavicMini の話 ― 2019/12/12 16:36
まえに DJI MavicPro を買っていて、外国にもっていって飛ばしたりもしていました。
大したことはしない。広々としたところにいければ飛ばす。イングランドの湖水地方ではなかなか楽しく飛ばせました。アイルランド北海岸ジャイアンツコーズウェイでは風が強く、6角柱海岸の上まで出すとどっかいきそうであれこれしてるうちにパトロールが来て、やめろと言ったのでやめました。
南仏やクロアチアでは飛ばす機会なし。
DJI Spark も買ったことあるのですがね、はじめ、 iPhone から操作できるということだったのですが、iPhone の WIFI 使うんで建物内でやるとそこの WIFI に勝手に乗り換えて操作不能になり手でつかんでひきずりおとすことがあり、それでコントローラ買ったけどコントローラと iPhone が無線でなんか不安、顔認証もときどき不確か、ジェスチュアもつまりだれかのジェスチュアに反応したら勝手にどっかにいきそうで、けっきょく数回飛ばしただけで使わなくなった。
で、最近 DJI から出たのが、 MivicMini になります。
人口密集地での飛行制限がない、国土交通省への申請なくても街中でとばせるという(地主の許可は当然いる) 199g のミニドローンです。
なんかの医者の会で、これから写真係もやれといわれまして、 Spark はあかんかったがこれは使えるんやないかと思って手を出したのでして。
発売前から、いままでに買ったお店とやりとり、予約したような形になったと思ってたが、発売の 11月22日から音沙汰なし。
バッテリにトラブルあって、出荷数が少ないという、5ちゃんの噂。
京都にも販売店ができたので(ヨドではない。北山の店)、どんなもんやろとでかけていったら、本体はデモで出払ってると留守番の人に言われた。500人待ちという。
なんじゃそれはと思ってたら、 もともとのお店からやっと連絡、12月はじめにコンボ1セットいただきました。
こちらでも500人待ちという。同じ人があちこちに同時予約してるんやないんかな。いちどに10台くらいしか入荷しないといわれた。
なんともチャチ、なんやけど、これをヨドに見に行ったひとからは、もっと小さいと思ったという感想をもらった。知らん人はそんなもんかな、そういう人が予約するなら500人はいくかもしれない。
でも、これでは風に負けるだろうと、うちの上空に飛ばしてみた。
なんかコワいけど、風が弱い日でどこかに吹き飛ばされはしなかった。
しかし、30mも離れると画像がプチプチになる。
家の中で飛ばしたが空調で着陸なかなか不安定。
衝突防止センサーとかも略されてるんでしょう。
それでもまあ、静かといえば Spark より静か。
操作もアプリは違うけどほぼ MaxicPro といっしょで簡単ですし、天井の高い宴会で、記念写真や集合写真とるにはいいだろうと思いました。
セットで6万弱。裕福なジジババが孫に買うクリスマスプレゼントには向いているでしょうね。どうですか?
私はドローンからは、動画ではめったに撮りません、素人のドローン動画はぎくしゃくしてつらいものだし、今更修練する気はない。
Mavic Pro も Mini もカメラの縦向きの首振りはスムーズじゃなくみられるものではない。
で、絵そのものは、ちょっと高台からみおろした写真になるだけなんですよね。静止画ではドローンのありがたみがわからない。
ドローンらしく、見せられる写真というのは、これはこれでムツカしいです。
見ながら面白がれるのがいいのでして、ほんとは、土手のむこうの池や川のカモをこれで観察するとかして猟に役立てたいんですけどね。猟場の裏山に鹿いないか飛ばしたことはあります。
ドローンを猟に導入というと、池で落としたカモをドローンの風で岸に寄せる人というのがいた。以前、ドローンで池ポチャをどう回収するかという話があって、ヒモとかフックとかいうのですが、風でできるやろうと思っていた。
実際にやってみせてくれたのは初めてでした。
ドローンはかさばるけど飛ばせれば楽しい、でも、つぎの旅行先はイスラム圏になりそうなのでもっていかない。
原理が共有できない文化は用心が必要と思いますが、どうやろか。
調子にのって GoProHero8 を買ってしまったが役に立つのか?w
多焦点眼内レンズの今後 ― 2019/12/14 16:04
アクセスフリーのところにニュースがなかなか出てこないのですが、、、
以下、M3からの引用です。
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中医協総会は13日、2020年度診療報酬改定で、厚生労働省が提案した白内障に対する多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術を選定療養に位置付け、通常の水晶体再建術に関する保険診療との併用を認めることを大筋で了承した。
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ということで、多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建が選定療養になる方向のようです。
これは、差額ベッドみたいなもんで、保険診療のなかで、そこのところだけプラスで自費がもらえる。ふつうの白内障手術と同様に行って、レンズの差額は自費ということです。
選定療養費については、以下は wikipedia。
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健康保険法等を根拠に、日本の公的医療保険において、被保険者が保険給付の対象外のものを含んだ療養について、保険対象部分の保険給付を行うものである。 健康保険法等の改正により、2006年(平成18年)10月より従前の特定療養費制度に代わって導入された。
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前提知識。
多焦点眼内レンズは、遠近両用の2重焦点になってるほかは、値段が高いだけで、通常の眼内レンズと、術式も術前後の対応もおなじ。調節力を復活させるわけではなく、遠方近方の両方の焦点が眼内にきて、より見える方を、頭が選んでみている。ひとによっては変にぎらつくという人もいるなど、一定の率で、なじめない人はいる。
水晶体の加齢性変化として水晶体のタンパクが変性する。また、水晶体嚢のなかから水晶体タンパクはでていかないから、水晶体上皮が増殖、実質となったものはそのまま核の部分に濃縮していくため、水晶体自体重く、固くなっていく。
その結果調節力をなくして「老眼(老視)」になるし、タンパクが透明性を失い「白内障」になる。しかし、それらは自覚症状として同期しないこともある。
現在、「白内障」については公的保険で治療できる。しかし、「老視」そのものは、検査はともかく、治療はいままで「老眼鏡」「遠近両用コンタクト」といったもので、それらの購入は基本的に自費である。
白内障手術するときに、遠くも近くも見えるちょっといい眼内レンズ使いましょう、その分自費で高くなりますよ、という感じでできるなら、歯科の材料を金属じゃなくセラミックにしましょうとかいう感じで別におかしくない、ようにみえる、、、が。
白内障ないのに老眼対策に手術する場合、眼鏡に関する対応を考えると、保険適応ではありえない。
白内障があってそこに遠近両用のレンズを入れるにしても、白内障手術同様に行う水晶体再建分を保険にするとして、レンズ代はどこまで公的に負担するか、そこをどう制度的に整合させるのか。
そこが問題ですね。
白内障もない水晶体を手術するのはクリアレンゼクトミーといわれて、金儲けで手術する医者のやることという嫌悪感がまだふつうの医者にはあるようには思う。
しかし、「老視の治療」という名目で、恥とも思わない目医者が出てきてもおかしくない。正当化できれば胸が張れる。
ただし、繰り返すようですが、白内障がぜんぜん重篤でもないのに、老眼対策に白内障手術を公的保険診療でやるのは、現状でも適応はない、まちがっている、のですよ。
白内障で視力低下してるわけでもないのに、老眼があるからこれにかえましょう、といって手術に導入する施設があるのは、現状では、先進医療という、一種自費みたいな扱いの現在はそんなに違和感ないのです。いやあかんのやけどね。
この先進医療制度への適応が終了するのです。
多焦点と単焦点の定価の差は10万程度、選定療養となるとその差額のみ自費になる。それ以外の部分、手術点数による12万円ほどと、それにかかわる受診、検査、投薬等の点数相当数十万円まで、のこりすべて公的保険医療の対象になる。老眼鏡は保険で買えない、自分で買いますわな。
理性的な人間なら、通常の白内障に対する水晶体再建にかかわる眼内レンズの扱いでも、眼内レンズ代は一定額のみ保険負担、レンズによっては差額をとって可、というシステムにしてしまうのもありと思うのでしょうが、それは、もともとそうなっていればの話。視力低下のない目の老眼治療を巻き込んでしまうとたぶんまともに運用できなくなる。
老視は、まず間違いなく誰にでも来る。
これに対する高額な手術治療の大部分を、ええとこ3割負担の保険診療でやってしまえば、やるほうはウハウハかもしれんが、保険財政はひっ迫しまくる。
いや、誰も「老視」で手術はしない、それだけじゃ保険適応ないですから。
それが目的であっても、当然、白内障があるふりして手術することになる。
支払者側からは、本当に白内障があるのかという確認が入れられるシステムにしろという要望がそのうち来るでしょう。
この選定療養する施設についてはまずコントラスト検査など、施設基準をつくってそこに入れるという対策が考えられるが、本来の白内障がしっかりあるのに入れられない、というのもおかしい。
症例の多い施設はカルテチェックで審査しまくるのだろうか。インチキカルテ記載のタレコミで個別指導来んかね?
これを機会にカルテをオンラインで支払者がチェックできるようにしたい、そうじゃないと払わんとか言い出さないだろうか、というふうにオンラインカルテチェックできないとさせない医療が出てくる可能性がある。うちは紙カルテなんだよまだw
そうでなくても、ええかげんな施設が続出して、コンタクト検査料みたいなしっぺ返しが来そうで嫌やなあ、と思っています。
クリアレンゼクトミーを保険でやって大儲けを、かって白手術で大儲けした夢もう一度で狙ってるのは見え見え。大騒ぎしてたのは白内障眼内レンズ学会の重鎮たちでしょう。
いやもうほかにブルーオーシャンが残ってないのですよ。
正直、インプラントみたく自費にしとけと思う。
コンサバですみませんが、眼鏡で済むんだからね。
システムのトラブルや不正行為があたりまえのように予想されるのに、なんてことを、と思ってみております。
贅沢ものとしての医療だってこの世にある。そろそろそれを認めてはどうかなあ。
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