連帯責任 および 照準をあてるということ2018/12/24 14:56

まずは、亡くなった方にお悔やみ申し上げます。

北海道で11月、森林官がハンターに射たれてなくなった


これは有料記事なんで、覚えてるだけ書くと、オレンジベスト着た森林官が作業してて撃たれたと。
ハンターは10年以内のひとだったと思うからライフルは無理で、せいぜいハーフライフルスラッグと思うが、距離120m、白いタオルがエゾジカの尾に見えて、スコープ見ずに撃った、、といったと、いうことと思います。違う情報があったら知りたい。一次情報がぜんぜん出てこない。

銃を使った犯罪が起こるたびに所持の規制が厳しくなった。
犯罪の入り口を狭くしたいということなのだろう。狭くしたってやるやつはやるし、銃がなくても別の道具でやるだろうが、殺傷力がでかいので特に、という理屈はわからなくはない。
しかし、過誤についていうと、人間は過ちを犯す生き物で完璧は神にしかない、という感覚が、どうも日本人には欠けているようで、かつ、その矛先は、まったく関係ないほかのハンターに向かうのであった。

やばいと思ったであろう北海道の猟友会は、年内の自粛を提唱。


しかし、北海道の森林署は、年明けから猟期内の、国有林への狩猟目的の入域を規制すると発表。


バッティングセンターで警官が撲殺されたからバッティングセンター入場禁止、てな感じです。
来年以降も入林できるのかわからない。
道南のあのあたりで国有林つかえないと、実質かなり狩猟に不自由なんじゃないですか。

ふつうの狩猟者にしてみればとんだとばっちりで勘弁してくれよ、という感じと思います。
これは不謹慎とかいう問題ではない筈です。もひとついうと、不謹慎そのものを前提として禁じる法的根拠はない。国民情緒法はないんだから。

ですが、役所はこれをやる。

役人組織は、こういう連帯責任が好きである。まえに病院に勤めていたころ、時間外に職員が酔っ払い運転したのですが、院長と看護総師長が行政長に呼ばれて怒られ、議会で頭を下げ、医師ナース含む病院職員全体に、宴会禁止令が出たのでした。
頭おかしいと私は思った。
「世間」が叩きたがるのもあるが、それに乗じて組織を締めるのが目的なんじゃないかと、いつも思います.。
各ステップがそれぞれマウントとっていくことで、ありもしない責任の所在がうやむやになる。自粛の存在価値ですかね。

それでいうと、医学生の頃街中で写真展してたところが、私の受け答えが気に入らなかったのだろうが、当時話題になってたどっかの医者の事件を持ち出してどう思うのかと言い出したじいさんがいた。
報道だけじゃなにがなんだかわかりませんねといったら、殊勝に医師がこういうことやってすみませんという反応を求めてたのだろう、それでもそう報道されとるんやと捨て台詞はいて帰っていった。

最近のヘイトクライムいけない運動というのは、違法性や犯罪性を、帰属性に起因するものとして所属集団をぶったたくのはいけない、ということなんだろうが、人間はこれをやりたがる

しかし、所が率先して、しかも自らの身内でもない、管掌する一般人集団にそういう動きを見せてはいかんのじゃないか

改憲を言うなら、「連帯責任の禁止」「職権に関係ない者同士の連座制の禁止」を入れてほしいものであります。

ところで、、、、

スコープのついた銃をスコープも見ず、しかも120mで命中するなんて、ふつうありえません。スコープ見たって、ライフルでないなら、その距離は簡単じゃない。
そもそも、スコープのついた状態の銃をスコープ見ずに使うのも、取り外しするもんじゃなし、無理でしょう。

誤射というものには判例があるようで、たとえば、狩猟対象として法的に認められない鳥獣を射撃して「知らなかった」は通らないが、「狩猟対象(たとえばマガモ)にみえたので撃った」というと、酌量の余地は、なくはないらしい。弁護士さんからききました。
鹿や猪の猟してて、背の低い黒っぽい獣が突進するように走って猪と思ったので撃ったらカモシカだったということがあったときに、これで犯罪扱いはちょっとどうか、ということなのだろうと思う。
警察官のみてるまえでやったら、送検はされるでしょうけどね。

で、このハンターも、「人間に見えなかった」と主張したほうが筋がいいと思ったのかもしれませんが、伝え聞く状況から、現実離れしてるように思います。いや、本当にどうかは知りませんよ。

なにがあったのだろうと、知人たちと話していて、、、
色覚異常じゃなかったのか、という人がいた。運転免許取れるレベルの色覚異常の方はいくらでもいる。咄嗟に見たものの判別がつきにくいことはありうる。
しかし、色覚異常だったら余計気をつけるんじゃないか、それよりもありそうなのは、と別の人が言った。構えたらそのまま引き金に指をかける癖があって、向こうに何があるのかスコープで見ようとして、癖が出て引き金を触れたところが、発射してしまったのではないかと。

本当に撃つまで引き金に指を置くなというのはしつこくいわれるところですが、北海道みたいなところでのびのび猟してたら、構えと同時に指を置くような人が、まれにいてもおかしくはいように思います。すみません、イメージです。
遠くのものがわからなくて、で、銃についたスコープでのぞくような真似をすることも、たぶんそういう雑な人はやりそうに思うのです。

これはソース覚えてないが、ずっと昔、遠くにいるハンターがこっちに銃を向けた、というのが、新聞種になった。
その時、たぶんハンターはスコープでよく見たかったんじゃないのかと思ったのですが、やっぱりこれはまずいのですよ。狙われていい気はしない。むき出しの矢先を人に向けたら、現行犯ならそのまま調書とられて許可証取り上げまで一直線でもおかしくない。

ちなみに私は、8倍くらいのちいさいモノスコープを持ち歩いてる。池の鴨なんかはレーザー距離計のついたブッシュネルの双眼鏡つかうが、山のなかで、あきらかにターゲットでないものをみるときはまずそれを使います。
普段は美術展にいくときにもっていく。便利です。たぶん検針員とか、ちょっと遠くの小さい表示を読むのに使われるものでしょう。

照準を向けた時点で的にされてるのであるから、いつ殺されてもおかしくない。即座にそこで撃ち返しても、特にアメリカなんかじゃ罪にならんと思います

それを思うと、韓国海軍が自衛隊機にレーダー照準を10秒以上複数回あてたというのは、相当あぶない。軍てのはそもそもが戦闘組織ですからね。


おまけに、田母神氏が今回なんとなくおとなしい。挙句に、さんざ突っ込まれている。


これは、るだけではすまなくなるから控えめに、いうことなのであれば、本気でやばいのかもしれない

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