最近の自己責任論2018/10/27 17:02

ジャーナリストを称する方が3年にわたって監禁され、このほどやっと解放されたそうですが。

どんな目にあっても自己責任やろ、と、この人をののしる声があるが、レイプされた女性に対する自己責任論とおなじに思える。
戦時下であろうが、正規の戦闘員じゃないもんを拉致監禁して換金を図ったんだから、現在の地上においてはどこにもっていっても犯罪行為です。
レイプもそうですが、状況はどうあれ、前提として犯罪者が悪いという立場に立たないのはおかしいと思う。
軽率な部分はあったのかもしれんが、それはすでに報いをうけていて、あんたらが今更踏みに行くことはない

渡航中止勧告が出ている状況で国を罵倒して出て行ったんだから、赤っ恥とはいえますけどね。
何が起こっているか明らかにしないと世界を平和に導くことはできない、申し訳ありませんがジャーナリストとしていかざるを得ない、とか、もうちょっともっともらしいこと言って行けばいいのに

テロリストと正規の交渉のテーブルにつくのはテロを正当化するのでよろしくないのはその通りですが、テロリストが何を考えているか知るのは重要なことだから、入り込んでいくジャーナリストは大切です。入り込もうという意思そのものを叩いてはいけない

今後この人が、自分は軽率じゃなかった、と、実際の状況を無視して主張し始めるようなら、内容に応じて、どこが軽率やないねんと、あらためて突っ込めばよろしいです。
ですが、いかに軽率であっても、その軽率に付け込む輩については、正当化してはいけない。
つねに非難されるべきです。

どうも最近、いろんなところで自己責任論がはびこってて、これをまた難しく論じる人もいますが、、、、大概は、「好きにしてるんだから報いを受けやがれ」という嫉妬なんではないですか

キズナアイが性的で気に入らないといって叩くのと、次元はかわらない。
「気に入らない」「嫌い」を、「ぼくの考えた社会正義」で正当化するのは、右も左もいっしょやね。

医療方面でいうと、麻生大臣、いわゆる生活習慣病について、じぶんの不摂生の報いなのになんで公的医療で金出してやらなあかんねん、的なことを言われましたっけ。

医療がインフラなのは、病人を放置すると社会の生産性が落ちるからです。
だから自己責任だろうが生活習慣病だろうが公的医療の対象になるのです。
さっさと直して稼いで来い、もしくは、かかわるひとの稼ぎを邪魔するな、という意味であって、恩恵ではないのですよ、麻生大臣。

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