感想 映画「ファントムスレッド」 ― 2018/06/03 22:06
ネタバレ注意。
くだらない動機づけから、話をはじめます。
たまには女性のいる店に行く。ええ社会人してますと、せっかく京都なんだからという流れになることもあり、祇園とかに、ひとを連れていけるお店を知ってるほうがいい。カウンタありカラオケあり女性が複数いるラウンジという、日本中どこにでもあるようなお店で、おいたボトル飲むだけなら、祇園では10K弱。地方都市なら半額以下になるでしょう。
たまには行って、ボトルをキープしつづけないといけないわけですから、そこそこまともに話し相手してくださる女性がいることが重要なのも、皆さまとかわりません。
どうでもいい前置きが長いが、、、、そこで、いわゆるヘルプと話してたら、映画の話になった。それで、ぜんぜん映画の話ができなくなってるのに気づいた。
「グレイテストショーマン」が、私が機中で途中でみるのやめた 「ララランド」のスタッフで、ミュージカル映画という話が出たのだね。ミュージカルが好きなのかと訊いたら、ミュージカル映画?と聞きなおされて、おやきっちり区別してるなと心中居住まいをただした次第。
「ミッドナイトサン、タイヨウのうた」にはシュワルツネッガーの息子が出ていてかっこいい、これはYUIのでた「太陽のうた」のハリウッド版とかきいて、ふむふむというしかない。
まともに話ができないのは私であった。
「ワイルダーならどうする」とか読みながら、むかしの映画のDVDをなんとなく買っては見ずに積んでいく生活ではなんのインプットもない。だからアウトプットもでない。
これはまずい、なんでもいいから見なけりゃいかんなと思って、そのすぐ後日の昼、町に出て用事済ませた後、 MOVIX にいったわけです。
なんでもその場でやってるやつにとにかく入ろう、と思って、時間などの下調べなし。
上記2作は時間があわなかった。
カンヌで賞とって物議かもしてる万引きの話は、万引きされるお店の方に感情移入したらかなりしんどいことになるんじゃないかという先入観で選択肢に入らず。
べつにこの映画が国辱のどうのという論に組してるわけではないです。ですが、たとえば、「ゆきずりの少女をレイプすることで心の平安を保つという心の病気をもつ男の、妻との心の絆を描く映画」とかいわれて、世の女性は笑顔をもってその映画を迎えられるんか、とは思う。売り方が悪いわ。
映画としてはありだと思うし、作りてとしては、現実に過剰に肩入れする人たちがそこまで腹を立てるほど、むしろしてやったりなんじゃないんですかねえ。
話を戻します。見てもいないのに書いてはいけません。
けっきょく、内容知らぬまま、そんなに待たずに入れる「ファントムスレッド」をみました。
ファッションブランド総帥の話ですね。会話は英語。でもなんとなくパリのイメージだし実際、「シイク」(字幕では「シック」ですが伊丹十三によるとこう表記するのが正しいという)を連発していた。古そうな車がでてくるし、携帯電話のいりそうなシーンでも事務室の電話を使えとかいってるし、どこまでも今制作の映画だからよくわからないが50-60年代の設定なんだろうか。主人公の見た目70近いが「初老」設定、コーカソイドは老けやすいのか、ヒロインもへんにいかついのは意図的でしょう、年齢不明。直接のエロ場面はいっさいないです。
セットは内装も調度もしっかりしていて、衣装は豪華。普段着もオサレ。カメラワークは派手な感じはなく、無理なところもなくて、実におちついてみてられる。
男のスーツの仕立ての話じゃないのでその部分はいまいち興にのらないが、仕方ない。
ストーリーですが、これ、共依存の話なんかな。
セックスしながら、死ぬ寸前まで相手の首をしめては手をゆるめる遊びを思わせる。
男は、ファッション総帥デザイナーだから神様みたいなもんなんでしょうな、ともに暮らす女性を、そのご威光で手も足も出ないところに追い込んでいく。いまでいうなら精神的 DV 。挙句に勝手に退屈しては、生きてる実感がなくなったと称して、その女性を捨ててきたのでしょう。
そういう男が、ついに出会った、逆襲してくる女。彼女の仕掛ける毒キノコ中毒に、あらためて生きてる実感をつかんで、もうメロメロよ、ということ、なんだろうかね。
半端な毒薬扱いで出ますが、キノコはドラッグでもある。この展開では、もっとガチなドラッグ、大麻とかマリワナとかを使えば、一気にいま風です。ジャンキー版マイフェアレディっつーのか。
さらに男女をいれかえたら、女性を覚醒剤漬けにするヒモの話になって、目もあてられない。
スレッドthreadというのは「糸」ですね、まあ糸のサイズで呼び名が変わるが、衣料のなかの糸を指す。幻の糸につむがれて、がんじがらめになっていく二人、ってとこだろうか。裸の王様の意味でもあるのかもしれんけど、ぴんとこない。わかりません。
ちなみに手術に使われるレベルの細い糸はスーチュア suture といわれます、どうでもいいことですが。
退屈はしなかったです。
低レベルの感想やなあと我ながら。
映画雑感 デッドプール2 ― 2018/06/16 09:00
これも、前知識なくてきとーに入った。ネタバレします、まあネタバレしても、ぜんぜんかまわないと思う。
マーベルコミック系ですか。
メタ的に自己言及するし、ほかの映画の引用を映画のタイトル付きでするし、こういうのは好きです。
DC系のウルヴァリンを引っ張ってきて遊ぶあたりもいい。見えないやつがほんとに見えないやつだったとかのおちゃらかも楽しめます。
危険な超能力者を捕獲して隔離するわりに、脱獄したらそれっきり。想定すべき社会制度としてはわけがわからんけど、考える必要ないのだろう。
超能力者同士が殺し合っても、通常人については攻撃してこない限り直接手を出さない、でも巻き添えは仕方ない、というのがルールのようですね、こういうお話は。戦闘員的な警備員を殺しまくり、巻き添え市民もどう考えても出まくっていながら、お前はこいつを殺すな、で未来が変わってしまう。節操がなくてよろしい。
正義は、個人主義である、という信念に近いものがこの手のヒーロー(アンチヒーローにしても)にはあるのですなあ。やりっぱなしが気持ちいい。
社会を守っても、こわれた建物代を請求されるという日本のその手のご冗談ヒーローとは、出鱈目を語るにしても方向が違うのよねえ。何が悪いという話ではないにせよ。
ただ、ここまでくると、引用された他の映画やDC映画、デッドプール自体の前作を、わざわざ見ようなんて気が、ぜんぜんなくなってしまうのであった、、、、
定期購読コミック誌 ― 2018/06/17 21:46
病院勤めしてたころこう書いた。
「通勤にあわせて、小学館ビッグコミック系(スピリッツは買わないことも多いけど)と、「モーニング」「イブニング」は買う。「アフタヌーン」もなんとかして買う。これだけ分はたいがいは即日読み終わって医局のラウンジに出す。うちの病院のラウンジに散乱する雑誌類はほとんど私が買ってきたものです。
通勤途中のキオスクなどになくて、定期購入予約して家内に本屋から買ってきてもらうコミック誌は、「アックス」「ネムキ」「メロディ」。 」
いまも、あまりかわらない。習慣に弱いもので。現状を記録しておきます。
週刊~季刊コミック系だと。
「週刊モーニング」「ビッグコミック」「イブニング」は買う。
「週刊ビッグスピリッツ」は買うのだが、読むところがどんどん少なくなってる。成長物語ばかりで飽きてきた。「ビッグコミックオリジナル」も、びみょーに飽きつつある。
「週刊漫画times」は、志の低さ(悪く言うわけではないがほかの表現が思いつかない)と幅の広さで買っている。
「ビッグコミック」「ビッグコミックオリジナル」増刊も、みかけたら買う。コンビニにおいてないことが多くて買い落とすこともあります。よりおっさん向きと思います。
「モーニングtwo」「アフタヌーン」「アックス」「メロディ」「ネムキ」は、1-2か月に一度なら楽しめるので買う。アックスも、最近ぴんと来ないなあ、ネットのほうも見に行かなくなってしまった。
「週刊漫画ゴラク」は大川端探偵社、「グランドジャンプ」は王様の仕立て屋が掲載されているときだけ買います。
「ヤングマガジン」はザファブルがあるのでどうしようかと思いましたが、どれもこれも過剰に暑いので定期購読にいたらず。
少年誌はもうぜんぜん見ない。
上記、太字の雑誌は、手術室の待合に、付き添いひとのためにおいている。
EKCが怖いので通常診療の待合には本はおかない。
手術室待合にはそのほか、「ナショナルジオグラフィック」「選択」「ニューズウィーク」「SPA!」「週刊新潮」「てんとう虫(UCカードの会員誌)」をおいております。女性雑誌は家内が置いたが続かず。SPA!はもうやめてもいいかなと思いつつあり。
「ダイヤモンド」は一時置いたのですが、飽きてしまった。「週刊ASCII」も電子版だけになってしまった。
日本での雑誌の出版て、こういう、待合室需要の割合は、いまだにでかいんじゃないでしょうか。新聞も似たようなもんかな、ホテルでいまだに配ってる。
雑誌は、待合に並べて捨てていったらいい。
問題は、読めもしないのに増えていく本、みていない映画のDVD、困っております。
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