お馬鹿なクレームと国技的反応2018/04/04 23:29

舞鶴での相撲巡業、市長が挨拶のときに土俵で心停止、女性の医療関係者が心マしてるときに、女性は土俵から降りろとアナウンスがあったという。

救命中「女性は土俵から下りて」 大相撲巡業、市長倒れ
4/4(水) 19:36配信 京都新聞
「土俵上で多々見良三市長(67)があいさつ中に倒れ、心臓マッサージなど救命処置をしていた女性に、女性は土俵から下りるようにとの場内アナウンスが数回行われたことが複数の観客の証言などで同日分かった。主催した実行委員会は「会場に待機していた消防署員と処置を交代したのでアナウンスが行われた」と説明している。」

処置を交代したので降りろといった、というのですが、そのへんにまだ動画がころがってると思いますが心マの途中でアナウンスしてるんじゃないですか。交代なんかしてないし、隊員が来たから交代しろといいましたということと解釈するにしても、もしくはほかにも女性たちが数人駆け寄っていくのを制止しようとしたのかもしれないにしても、そもそも、緊急時に一番にアナウンスで気にするのがそれか
つじつまあわせの言い訳にしか思えんのですが、たぶんこっから、動画の方が削除されていくんだろうな。
観客が、女性が上がっていいのかといいだして、若手行事が慌ててアナウンスしてしまったという話もあって、こっちのほうが事実なんじゃないのかしら。
メディアがメディアだけどw

若手行司が女人禁制の指摘に慌て土俵降下アナウンス
[2018年4月4日22時22分] 日刊スポーツ
「場内が騒然とする中、スタッフ、観客らが心臓マッサージなどを施した。その中に含まれていた女性に対し、土俵から降りるようにとの場内アナウンスがあったという。」「日本相撲協会関係者によると、一部観客の中から「女性が土俵に上がっていいのか?」との声が挙がり、指摘を受けた若手行司が慌てて場内にアナウンスしてしまったという。」

やらかした若手行司を協会がどこまでかばうかですかねえ。

日本は「和」の国らしく、問題がなければ誰も何も言わないはず、なにかクレームがつくならそれ自体が問題、という感じで、どこもここも、ちょっとしたクレームがあればすぐに規則ができ立入は禁止されイベントは中止され出版は引き上げられる。これはとてもよくないと思うのでである。
さらに気に入らないのは、そういうクレームでおこる不便が一般人にまわってくるときだけそうなることだ。いくら文句言ってもなくならない施設やイベントの、まったくの妥協のなさもきわだつ。
つまり、まともなフィードバックがかからないのです

今回の場合。相撲協会は、はじめの記事の見解に従っているなら、問題がなかったわけでして、せいぜい、放送するな小声で言いに行けと若手行司に叱責がいっておわり、と予想。

日本でおこるクレームとその処理がどんなものなのか、この一件、じつによくあらわれています。
女が上がっていいのかといった客も客ですが、ちょっとでも批判があれば、その尻馬に乗って過剰に回避に走るありようは、まことに目先のクレームに弱い日本の組織の下っ端というか、さすが国技といってよろしいでしょう。

(後記) 八角親方さっさと陳謝したもよう。あの動画じゃはじめの見解はやはり無理ですか、さすがにねえ、そこでこだわっても炎上するだけだし。協会の上層部は、女人禁制は、ひとに指図する口実としてありがたみを温存してるだけで、どうでもいいとたぶん思ってますね。しきたりにしがみつくのは決定権のない下っ端だったりする。ロシアでは閉門時間だといってえらい神父を教会に入れなかった門衛という例えがあったように思う。指図する口実があればひとは指図する。

(さらに後記) 助けにあがっていったのが女性ばかりで情けない、という声があります。あの会場内での男性医師女性医師男性看護師女性看護師の人数が、舞鶴全体でのそれぞれの人数比率を反映していたとしても、それはもう女性看護師がずっと多かったでしょう。実際に上がった方が医師かナースかは存じませんが、突発緊急事態でのよくできるナースの動きの速さは、そこらの男性医者の真似できるもんじゃないですよ、敵いません。そして、あまりたくさん上がっても邪魔という頭もあったでしょう、これは情けない言い訳の代行になりますが。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://inakameishi.asablo.jp/blog/2018/04/04/8819113/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。