裁量労働?2018/02/24 08:43

美術系商店に、なんかのチーフとして、裁量労働的な契約で雇われてる知人が、どんどん仕事もってきて、家に帰ってからこれやっといてねとか言われると怒っていた。
いま騒がれてる裁量労働は、だから、残業させ放題システムという印象がどうしても強い。

それでも、そういうシステムは、このように、すでに存在しているので、法律改正云々は、これをもっといちいちややこしいやりとりすることなく、より多くの被雇用者に拡げたい、ということなんだろうか、と思う。

基本給を安くして残業代とられてもいいように準備する雇用者と、残業代をとらないとやっていけない被雇用者のせめぎあいがあることも、よく見るわけです。
これはいたちごっこで、残業させない企業の給与は高めに設定されているという人もいる。賞与で調整もよくきく。
しかしそういう調整は、残業させないでも給与も安く、のほうに動かすことも可能で、気に入らなければどんどんやめるようにすることだけが、まともなコントロールを生む
技能実習生が、結果的にその分野を腐らせるのは、だから、あたりまえ。

裁量労働というのは、労働内容がクリアされればさっさと家に帰ってもいいシステムのはず。もっというと、いつどこでその業務やってもいいわけでしょ。時間と場所をしばりつける必要のある内容の業務には向かない

裁量労働がこんなにもめるのは、労働内容とその値段の正当性を評価できるとは、労使ともお互いに思ってないからではないですか。

労働内容の正当性のすり合わせは、被雇用者が内容を気に入らねばさっさとよそに移れることでしか実現しないが、雇用者は駄目な被雇用者をさっさと解雇できなければ気楽につぎを雇用しません

裁量労働を実現したうえで、被雇用者に不便のないシステムはあるのか考える方面から行くにしても、条件のあわない企業はどんどんやめて、状況をオープンにする事で対抗できたらいいが、労働内容のアンバランスを実際データとして客観的に示せるかというと、難しいなあ。

無能でも解雇ができないから、セーフティネット扱いするなら残業代ぶんどりシステムは勘弁してということに、企業視点ではなってしまう
善悪正邪を語っているわけではありませんよ、念のため。

雇用者に社会福祉させる限り、被雇用者も行先が広がらない。これはもう、解決不能でしょう

日本の文化では、「評価する」ことが難しい。だから年功序列が通じてきた。
時間とか苦労とかでしか日本の文化は労働を評価できないのはもう認めて、金目当ての長時間残業も仕方ないと割り切るしかないのではないのかね。
そしてどんどん皆が不仕合せになっていくわけです。
どうしようもないな。

議論の下地にするべく厚労省の出した基本データがええかげんやったのでもめてるんだから、すくなくとも法改正は、まともなデータそろえて議論できるまで延期するのが筋でしょう。ええかげんなデータは全体の1%以下だそうですが、その検証自体たいへんでしょうし。

で、なんでええかげんなデータが出たのか、マンパワーの問題もあるのかもしれませんが、、、、
自分らもそのうち裁量労働の対象にされそうと感じた厚労省官僚の仕掛けたトラップなんてことないかね、そこまでの仕事の余裕はないか。

それにしても、、、前提となるデータの一部が間違ってるだけでこんだけ大騒ぎするのと、おなじクラスターが、慰安婦や南京については「大筋で間違ってない」などといって出発点の間違いを認めないのか、謎