慰安婦関係で思うこと2018/02/12 19:25

まとめておきます。

慰安婦に関する過去の日本に対する非難としては、強制連行がまずきて、そののち、国による管理がきた。

強制連行についてはいまだに日本軍として組織的に行われたというエビデンスといえるものがないようです。
そりゃ、そんなことせんでも、赤線がある時代なんだから売春婦のリクルートはふつうに可能だし、給与を明示して新聞でも募集してたのですし。

そこで、債務のない慰安婦は廃業可という陸軍の通達を根拠に、当時の国際条例に反する、国による人身売買であるとする論がある。

国際条約以前に明治にすでに芸娼妓解放令という通達があったのですな。
たしか、売買されるとは牛馬扱いされること、牛馬に人間らしく借金を返せというのがおかしい、的な、きつい文面で、自由廃業可能な旨通達してたような。
日本に寄港した船の奴隷を解放したときに日本にも売買される芸娼妓がいるとつっこまれて出た通達ですっけ。
その後も、遊郭に借金のカタに娘が売られて、というのがなくなりはしなかったのはご存知の通りですが、国としての態度は、そういうものであったと最初に認識するべきです。

借金のカタというのは、現在でもみられる強い口実で、当時の軍が慰安所を管理するにあたり、そういう慰安婦の存在に、とくに違和感なかったことは想像できるわけです。軍が人身売買してたというのは無理筋でしょう。

国のルール違反がけしからんというのですが、軍は国そのものではなくその一部局で、一部局がへたなローカルルールで実はまずいことをしているというのは今もよく見る話。
その軍はもういまは解体されているのだから、国がけしからんといまだに突っ込み続けるのが私にはよくわからない。
管理責任という言い方はあるが、戦時の総動員体制状態で軍という聖域に、世間でそう珍しくもない事象について、なにかいえるものがそんなにいただろうか。
つぎからそういうまずい運用をさせないにはどうしたらいいか考える場面でしょう。
そういうフィードバックがかからないほうが問題

旧日本軍にえらいめにあった人が韓国にいるといい募るので、東京裁判も基本条約もあってすでに終わった話だけど、それらに矛盾しない形で支援するからこれで解決しましょうというのがいままで何度もなされてきた話。

で、もともと、強制連行ガーつー人が、それがあやしくなると、軍の管理がそもそもいけないのどうのといいだすのですね、占領地なんだから軍があれもこれもそれこそ遊郭も管理するのはあたりまえ。GHQはなんだったのよ

だいたい、形を問わねば違法行為したことない個人は多分いないし、戦地でええかげんなことしてない軍人のいない軍もない。完璧な人間はいない。
遠い昔をほじくり返せばそれだけよくない話も出てくる。これからも出続けるだろう。真偽はどんどん確認できなくなる
奈良の南部には、あの一族は神武東征の時に敵に回った連中だという話がいまだに残るくらいだ。
それを馬の首とったようにうれしがることにどこまで意味があるのか、過去を美化するのとかわらんように思う。

日本人としては、過去に軍が聖域いいことに勝手したのを教訓に、聖域扱いせずきっちり国民のための軍をつくるべく力を注ぐ、のがいいと思うのです。
国民を守る軍、という存在感としては、自衛隊は十分なものを持っていると思います。いつまで継子扱いするつもり(慣用句であって差別する気はない)なのか。

ここで、軍そのものがダメと言うひとがいる。
戦争できるようにするのがいけないって、戦争出来なきゃぜんぜん存在に意味がない
戦争が嫌なのは当たり前
それでも、その連中が目の敵にする日本軍を制圧したのは、米軍の軍事力なのです

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