ポリコレの昨今2018/01/09 20:08

すみません、あれこれええかげんに、いいっぱなします、異論はあろうがここで議論する気はないので。

ベッキーのタイキックでいろいろ出てるが。

どつき漫才、しばき漫才を面白いとおもったことがない容姿をネタにする出し物もきらいなので、それらにポリコレの余波がきつつあるのは結構なことですね。
ハリセンは誇張表現としてなんとか許容してます。まあ私の好みなんてどうでもいいにしても。

欧米とくに米国での黒人差別がひどすぎたので、いま米国白人どもの一部はその尻拭いにポリコレもちだして、自分たちだけじゃなくほかの人種や文化単位を巻き添えにしようとしてるというところなのですが、、、

自分らが殺し過ぎた動物の尻拭いに動物愛護叫ぶのといっしょ、まあ愛護の精神自体は否定はしないけどね。

とくに映画芸能はアメリカのもんの輸入が多かったからなんでしょうが、関係性をそのまま持ち込んで真顔で「日本人」相手にアメリカでどうだったとえんえん説明する知識人さまたちにちょっと辟易。

日本の文脈に差別としてない表現を、不快に思う人がこの世にいるからという一点でどうこういうのはどうだかです。
不快に思うひとがいるだけでコントロールさせるなら、なんだっていえてしまう。
表現の自由に対する悪影響の方が日本では大きい。そういう馬鹿が無数にいるから。

ここから違う件。

反黒人差別運動が、いろんな差別運動のモデルになってしまうので、女性差別にしても LGBT にしても似たような動きになってしまっている。

ハリウッドの騒ぎについてはカトリーヌ‐ドヌーヴが苦言をはいている。
カトリーヌ・ドヌーヴのセクハラ告発非難に物議 当事者の女優が批判「内に秘めた女性嫌悪がある」 ドヌーヴは「男性への憎悪を掻き立てている」と訴えていました。
 2018年01月10日 14時13分 JST ハフィントンポスト
「女優カトリーヌ・ドヌーヴをはじめとするフランスの女性100人が1月9日、ルモンド紙に書簡を寄稿し、セクハラなどの性暴力を告発する「#MeToo」運動は行き過ぎで、「ピューリタニズム」(潔癖主義)であり、「浄化の波」だとし、「全体主義の風潮を作り出している」と批判した。」

私は自分で決められたわよほんとに嫌なら蹴りだしたわよ馬鹿にしないで、ということでしょうかね、なににしても人種や性差についてのアメリカ発のポリコレ運動は、過去の(いまも?)アメリカがひどすぎた反動でもあり、それを正当化するために全世界に「おまえもそうやろ」と広めて回ろうとなれば反発が出るのもあたりまえではありましょう。

アメリカの失敗はアメリカの中でなんとかすればいいので、他の国にも問題はあるでしょうが、勝手に連帯して扱うのもどうかと思う。

実際、外国に行って日本の女性差別ガーと日本語で、NYTを誤訳してまで騒ぐひともいる。
誤訳を指摘されたら、そんなことは読めばわかることで、いいたいことは正しいとかヒステリックにおっしゃるそうだ、前提の違う話ははじめからやり直せよ。

ただし、、、、、NYT的には、伊藤‐山口事件も、女性差別の文脈になってるがそもそもあれは警察の組織の問題として持ち出したんじゃないの?
まあ、そのなかでもレイプ事件がいかに女性に不利に運用されるか知られた話でもある。
余談、有罪となって服役しても、被害者の名前住所等、刑務所でなんかのたびに大きく口唱して運用されるので、犯人どころか同室者まで覚えてしまうらしい。性犯罪者の3割近くが性犯罪を再犯するという。

もしとつただし、伊藤-山口事件、検察審議会まで通って不起訴相当なんだから現状は推定無罪であって、メディアが山口氏をたたくのはやりすぎ、、、本人の言い分だけでも十分下司いのですが。
あの手口は被害者がいるとすれば一人じゃすまないはず、まず探しだしてみてください。

話はさらにずれますが、警察の立件の恣意性を、もうちょっとちゃんと調べたほうがいい、、、が、けっきょく、警察のマンパワーが、まんべんなくふりわけられるほどないのだと思う。限られたリソースは偏る。

あまり行政があてにならなければ、裏で手を回していいようにできるものがのさばる。
いやもともとこの世はそうだったのが、警察がそういうものを潰し続けてきたので、そろそろ、とんでもない腐敗があちこちの警察にあからさまに発生するんじゃないかと心配している。

日本と徴兵制2018/01/20 13:52

あちこちで短期間の徴兵制の復活してるようです。
これは、戦時やテロ時に国民同士が協力しあえる体制を訓練して準備するということなのでしょう。

いまどきの軍は専門的なことが多いので素人が入っても仕方がない、というのはその通りですが、戦時下の銃後で統制とれた民間人がいてなにかと協力体制がとれないと、国を挙げて戦争なんかできない。
軍人をつくるんじゃなく、軍属にできる民間人の育成ですね。

日本の場合、小中高と通して、部活も含め、集団生活とトップの号令に馴染ませるので、たぶんなにもしなくてもその程度なら体は動くと思います。
学校健診でいつも思うこと。

で、これのもとをつくりあげたのが、自分らは労働者と称しながら拳骨で児童生徒をしめあげ気に入らないことは糾弾してきた、復員日教組教師たちだ、というところがなんともな。

大病院部長たちの悩み2018/01/20 14:00

大病院眼科の部長ども(女医含むw)が、女医が増えた、とぼやいていた

もとより医学部の女性進学率はあがっている。
内科専門医の要求水準が高くて専門医取得に時間かかり過ぎそうなので、また最近眼科などマイナーに回帰する流れもあるらしい。

そこそこできるようになった30前後というのは、下っ端として使いたいころあいですが、女性の個人史としては、結婚して子づくりをしておきたい時期でもある。初産年齢35超えると染色体異常が増えるのはふつうに習いますからな。

で、何人も女医がいて、順繰りや同時に妊娠して産休とるということでぼやくのである。
お互い支えあいなのに、子供がどうなのでなど、権利ばかり主張していきなり当然のように休む、という
休まれて、腹を立てながらも、仕方なく穴埋めをするんですと。

そんなもん、休まれても組織が回るようにせんとはじめからしとかんとあかんやろ、というと、いうのは簡単ですけどねえ、とのたまう

いつまで人数いるだけフルに仕事詰め込む気かと、ちょっとあきれた。
いつ一人休んでも、のこりのものがわけあってちょっと頑張るくらいで回るように設計するのが、インフラである病院で専門科を管理するものの仕事ではないの、私はいつもそう思ってやってたよ。

当直なんかがまわってくるにしても、それがしんどくてまわせないならそれは当直できる病院ではないということ。無理せず院長にねじこんだらどうなのか、そうできる立場でしょうに管理部長というのは。
みんな我慢してるというなら、なんでみんなで我慢しないといけない?

勘違いされたら困るが、私自身は、管理部長当時、月2回程度の外科当直は嫌いじゃなかった。勉強にもなるし、よその科に対しても胸が張れるからやってた。そういうことだから、君らもやってくれと、部下たちに言ってた。
ただし、科としてうけるのが無理と思ったらいつでも返上したろう。
実際、それまであった眼科自宅待機はもうなしにして、電話相談のみにしたからね。

遅くまで手術して、だらだらカンファやって、遅帰り競争するような病院。部長本人に勉強にはなるかもしれんが、それ以上に、こんなによく働く組織でどんどん業績だす俺、に酔いたいのかと思う。

女医が増えてみな産休とるというなら、それでも回るように体制かえるええ機会やろ部下を守れるのは部長だけやでといっても渋い顔、であった。

雇われ医者の君らは、末端のトップであってトップの末端ではないのだよ。

手術や外来の人数を調整して、無理のない運営計画を立てて、長持ちする組織をつくることこそが、社会への貢献と思うのですけどねえ。

iPS細胞使用眼科手術の合併症2018/01/22 11:37

iPS細胞移植の眼科手術後に「網膜が腫れた」そうです。
「手術法の改良必要」 山中氏、iPS合併症問題     2018/1/18 18:22
「他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞を、目に重い病気のある患者に移植した世界初の臨床研究で網膜がむくむ合併症が起きた問題について、京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長は18日、大阪市内での講演で「副作用が起こってしまった。手術に伴う合併症や手術法の改良がまだまだ必要だと学んだ」と述べた」

これ、「むくみ」は結果的におこるもので、要は、続発性に黄斑前膜ができました、ということらしい。
移植した iPS細胞が漏れて、ということかもしれないというわけです。
しかし、炎症細胞が付着すれば、iPS関係なしにおこります。

つまり、硝子体手術後の gliosis であれば、ふつうにどんな症例でも発生しうるのですね。
そんなもんいちいちなんで、と思いましたが、再手術は重篤事例の定義に入るし、重篤事例がおこったらすぐ発表しろとマスメディアとの取決めになってたそうです。

全症例終了して1年してからまとめて発表したいと病院側は考えてたそうですが、メディアがそれではいけないとねじこんだそうな。
はじめて行われることに、あからさまな事故ならともかく、通常手術でおこる程度のことをいちいち発表させるのはどうかと思う。

前膜はサンプル回収がなかなか難しい、すぐへばりつきますからね。
量がすくなくて PCR もかけられなかったそうで、細胞の由来がわからない

その状況でも、記者会見するとなると、なんかいわねばいかんので、「手術法に問題があったかも」という、日本人に珍しくない自責的な発想を前提として「改良がいる」との一連の発言につながったのだろうが、山中先生は眼科手術の素人です。山中先生も手術について説明は受けたかもしれませんが、手術担当医のK部長がメディア対応すればいい話で、山中先生にここでコメントさせるのがすでにおかしい
(注意:報道されたようなことを本当にいわれたということを前提に書いています。実際、その後の、iPS細胞の眼科応用担当の高橋先生のコメントでは、手術の改良だのに力点を置いては報道されていない、もともと臨床眼科医ですからね。)

改良といっても合併症のない手術はないのですよ。

応報論とか、公正世界仮設とか最近いうらしいが、「なにか悪いことがおこった」「それはなにかもとにまずいことがあったから」「対処すれば悪いことは防げる」と、なににでも適用するのはいいかげんやめませんかね。
これが、事故事件のたびに被害者をまずぶっ叩くものの考え方の基本です。風の音に耳を澄ませればという有名なたわごともある。
「金枝篇」に語られた古代的な呪術をいつまで引きずるのか。

あまり「改良改良」といって、なんにでも対策方法はあるという幻想を振りまかないでほしいと思った。いや、つねに改良を考えるのは技術者として正しいが、現状の最高水準の手術でも起こりうることです、という開き直りがまずほしい。
この件について山中先生がメディアの相手する筋はさらさらないが、相手するにしても、おかしなことはやってないと、胸を張ってください。

iPS細胞の手術でこんなことがおこった、手術方法を考えんとあかんから予算もっとよこせ、じゃないとは思うので。いや、ほんとうに iPS細胞が漏れて ERM になったというならそれはそれで論文が書ける。これは余分な感想。

騒音雑音BGM2018/01/27 08:56

日比谷線車内でBGMかける試みがあるそうな。

「東京メトロによると、今回の試行運用は「より快適な車内空間をご提供すること」が目的とのこと。「通勤用列車における営業列車内でのBGMの放送は国内で初の試みで、当面の間運行する予定」としており、利用者からの意見をもとに、今後のBGMの有用性などを検討していくとしています。」

アホですかとしかいいようがない、いったい誰の発案か、すくなくともこういうものを求める乗客がたくさんいたので、というわけではないでしょう。

生活音は仕方ない、たとえば商店街なんかのBGMは、やめてほしいとは思うが広告という理由があるのでまだ我慢する気になる。

しかし、いい音だのどうのどういう理由つけても、自分の趣味ではなく必要で入らねばならない公共空間に、「癒し」だののためにBGMをかけるのは、余計なお世話です。

癒しは人によって違う。知人には、チャイコフスキーをきくといらいらするという男がいた。でも、アンダンテカンタービレくらい、かかってもおかしくないですよね。

各人イヤホンのかしゃかしゃの不満が大きいので、いっそみんなで同じ音聞いてくださいということか、たぶんそのぶんかしゃかしゃが大きくなると思う。

なにより、こういういらん音が邪魔することで、本当に必要な聴覚情報をききおとす可能性があることがこまる。私も最近とくに聴力がおちているのでそろそろ他人事ではない。
まして、障碍者とまでいわれる方には死活問題の筈だ。

ちょっと考えてもそれくらいのことはわかるだろうに、いったいどういう経過を経てこういう馬鹿な決定がなされたものなのか、予算もかかるわけでしょう、公共交通として、車内どこからみても停車中の駅の名がすぐわかるように工夫するとか、やることはいくらでもないか?

つか、なんかやればいいというものではない、ん仕事を自分で増やしてひとのためですと胸を張るのは役人のもっとも困る性癖です、やめてください。


ところで、手術室で術者がかけるBGMは、術者が集中もしくはリラックスするためのもので術者が選ぶので、あれでいいのです。私はエンヤか、グールドのゴルトベルクをよく使った。ちゃんと知った曲ならどこでどんな音がするか知っているので、違う音をききのがすリスクも下がる。
出先だと、そこにあるものが適当にかかったりしますが、日本語が入ると集中できないのでそれはやめてもらいます。
勘違いしたナースが自分の趣味のものをもってきて「みんなのためにかけよう」とかいうことがあったが、それは違う。

さらにむかし、細胞培養の実験してたときには、細かい作業はずっと、デュトワ指揮ベルリオーズの幻想交響曲かけてたりした。ルーチン作業の肝心なところで同時にもりあがりがくるのがよかった。

白内障手術の説明時に、手術の間好きな音楽かけていいですよといったら、舘ひろしのテープもってこられたおばあさまがおられた。はにかみながら「好きなんです」といわれるのでかけました。舘ひろしBGMでフェイコやったのは、あのときだけです。
以来、もってきていいですというのはやめました。舘ひろしというお好みに文句つける気はぜんぜんありませんし、カッコいいとも思いましたが、すみません術者の集中のほうが大切なので。ひとの嗜好はかように多様