難民受け入れなのかこれは2017/02/04 13:47

先に断っておきますが、日本が難民を受け入れない国というのは間違っている。いまの在日コリアンの方々の多くは戦前戦後済州島からきた難民であることは認識した方がいいでしょう。

それはともかく、シリア「難民」を300人受け入れる、という報道で、税金をまたそんなことに使うのかとぐつぐついう向きがあるようだ。

朝日新聞デジタル>記事
シリア難民、300人規模で受け入れへ 政府、定住に道 機動特派員・織田一2017年2月3日07時17分
「日本政府が今年から5年間で、シリア難民の留学生とその家族を計300人規模で受け入れる見通しになった。留学生は配偶者と子供を帯同でき、家族にも生活手当が支給される。留学終了後は必ずしも帰国する必要がなく、事実上家族とともに定住する道を開くことになる。」

確かに状況としては難民なので勘違いする向きもあろうが、よく読めばまず「留学生」です。
こういう機会でもなければ優秀な外国人学生を選ぶ形で呼んで来れない。
もちろん生活保護なんて考えず、ちゃんと日本で働いてもらえばいいでしょう、でないと勿体ない。
一般の不法入国者や出稼ぎの作業労働者といっしょにしてはいけません。
これは、ちゃんと働いて税金も払える層をどさくさにまぎれて取り込もうという案件ですよ。

日本に定住してくれるんか、日本で育っても他国に行くんじゃないかとか言ってる人は、無駄な努力をするなと農村見合い活動に言ってやってください。

英語をつかう日本企業も増えています。
なにもなく高度な能力を持った人たちがくるわけもなし、こういう機会に入れる努力しないとどうにもならない。
去られたらそれは日本に受け入れ能力がなかったからです。
だからといってその能力のなさを前提になにもせず衰退を座視するのもどうだかですねえ。
選べるうちに選べるものは選ばないと

非正規の日本人就業者ををまず何とかしてやれ、という人もいますね。
それはそれでやればいいんじゃないですか。
シリアの留学生をいれなければ日本人が何とかなるとかいう話でもないでしょう。
あっちに手が回ってないのにこっちをやるのはけしからんというのはよく日本で見る議論ですが足の引っ張り合いになってしまってはどうしようもありません、できるものはやっていけばいいのです

そういうシリア人がきたら、うちに枠があって能力があると思ったら雇いますよもちろん、まあ来てくれるわけもないですけどねー orz

トランプはヒトラーなのか2017/02/04 13:57

トランプ大統領をヒトラーに例える向きがある。

たしかに社会のある層の不満をすいとって、ポピュリズムにのって政権をとるに至ったという点ではそうですね。

で、いまのところ彼のやってるのは公約通りなので、彼のせいというよりその路線を選んだアメリカ人たちがいたということです。
しょっぱなからがちゃがちゃやってますが、まずでかくふっかけて話を始めるというのは、実業家の交渉術であって、彼は国家を統治するのではなくあくまで経営するつもりなんでしょうな。

ヒトラーは売れない芸術家のルサンチマンを感じますが、金満家トランプはそんなもんあるようにみえんわけで、たぶん目指す世界もぜんぜんちがうような気はします。

つまり、トランプが「優れた選民種による規律正しい美しい世界」を目指してるようにはぜんぜん見えんのですよ。
スタンダードが何かは自分が決めるし損させられることは許さないといってはいますけどね。
ジャイアンつーか、ドイツとアメリカの国民性の違いつーか。

余談ですが、選民という考え方自体はユダヤ人にあるもので、ゲルマン人のユダヤ人叩きは近親憎悪と私は思っています。似ているが故の最悪の組み合わせなんでしょうな、類似の組み合わせは極東にもあるけど、いちいちいわない。

どうせ人間、類似性なんて掘り下げればなんにだっていえる。
「トランプをヒトラーみたいだと言う人が多いようだ」とは確かに思うけど、じゃあアメリカにヒトラーが出たら同じようになったとも到底思えない。
なにより、ポピュリズムの源泉になった一般アメリカ人がナチ式の統治に耐えられるとは到底思えないのですよ。
いまですら、カリフォルニアなど西部州がすぐに独立すると言い出しそうなのに。

トランプ大統領の反LGBT大統領令を娘さんイヴァンカが止めたというまことしやかな話まで出てきた。

トランプ政権が「反LGBT大統領令」を起草⇒大統領の娘が阻止?
The Huffington Post  |  執筆者: 吉川慧
投稿日: 2017年02月04日 13時50分 JST 更新: 3時間前

怒鳴り役となだめ役ですか、やーさんが一般人をびびらすときもそうするんですなあ。ようできてるというか。
パパをたしなめる娘というところで、一気にホームドラマ化してきました。これは、アメリカです。シンプソンズみたいで、ヒルビリーにはうけるでしょう。

そもそも、アメリカの政治システムはけっこうあちこちでちゃんと止めがはいるようにできてる。移民禁止の大統領令だって、地裁がまずは止めてしまった。
逆に言うと、ちゃんとストッパーがあるから、こっちからは好きなボールを投げやすい
だから、とりあえず可能な法律的な入り口があれば、そっからいけるところまで突っ走れてしまうんじゃないですかね、その場で巻き込まれるもんはたまらんけど。
あとで詫びを入れられてもねえ。詫びを入れるのは大したもんではあるにしても。

社会や国民性が違うところでこういう人がどうなっていくかに興味があります。
結果は数年で出るでしょう

公共と宗教2017/02/04 14:11

オーストリアで、女性が顔を隠すニカブの装用が公共の場所では禁止されることになるらしい。

これをもって、信仰の自由の迫害だとか、どんな格好するのも個人の自由じゃないかとかいう人がいるようです。

オーストリア、顔全体を覆うベール「ニカブ」を公共の場で着用禁止へ
The Huffington Post  |  執筆者: Nick Robins-Early
投稿日: 2017年02月02日 20時08分 JST 更新: 2017年02月03日 15時03分 JST
「オーストリアは、連立政権の支持強化を狙った改革の一環として、目以外の顔全体を覆うベール「ニカブ」の着用禁止を計画している。」「「我々は開かれたコミュニケーションを前提に築かれる開かれた社会の実現に力を注いでいる。 顔面を覆うベールを公共の場で着用することはこの妨げとなるため、禁止とする」と、提案書には書かれている。」

まず、公共の場のルールは個人の宗教的心情より優位であるというのは当たり前のことと思うので、宗教なり心情なりがそのルールをクリアできないからといって、それに配慮するべきというのは、政教分離をクリアした社会という自覚が足りないとしか。

政教分離が教義としては成立しないのがイスラム教でその宗教的主張のあらわれがあの格好であるということを認識しない人が多すぎます。

フランスではすでにこれが徹底されている。
ま、フランスがそれをできるのは「自由と平等を妨げるものは博愛なく排除する」こともいとわないからなんですが、おおやけには「人でなしもひととして扱うべきである」というたぐいの主張が日本では、とくにリベラルなみなさんには耳触りがよろしいのでしょう。

でもウヨクに人権はない、というのも透けて見えますけどね、そのへんからは。