個人主義と自由主義2016/09/06 19:45

フランスではブルカを禁止するという動きがある。
宗教的理由のあるもの、とくに禁忌を公的な場所にさも当然のように持ち出すのは、政教分離をはたした近代社会にとって本来耐えがたいものの筈であり、ですから私はハラール食を公的機関の食堂で出すべきではないと思っていますがともかく。

これにかみついてみせたイギリス人の弁。
「ブルキニ禁止ならスーツもでしょ」ロンドンの男性が正論かます
The Huffington Post  |  執筆者: Cavan Sieczkowski
投稿日: 2016年09月06日 12時21分 JST 更新: 2016年09月06日 12時21分 
「ブルカ、ブルキニ、ヒジャブをつけた女性が私に危害を加えたことは一度もありません。しかし私はスーツを着た男に説明もなく解雇されました。スーツを着た男は私に年金や基金に投資させ、何千ポンドも損をしました。スーツを着た男は私たちを不当で悲惨な戦争に導きました。スーツを着た男は銀行を操り、世界経済を破壊しました。ほかにもスーツを着た男たちは緊縮財政で何百万人もの人々に苦痛を与えました。人々が何を着たらいいか議論を始めるなら、スーツを禁止するべきでしょう。

イギリス人らしいひねくれた発言ですが、宗教的強制力に支配されたままの恰好で公共の場所をうろつくな、というフランス人の発想もよくわかりますのでねえ、、、

まー、「個人主義者」が、「公的空間での個人の宗教的不自由の顕示を許さない自由主義社会」に水かけて見せた、という感じですか。
これはもう、はじめっからすれちがってますから、スーツなんて糞くらえと言いながらネクタイを吟味するという反応でよろしいかと。

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