認知症の責任問題2016/03/01 20:39

こういう判決があった。判決文じゃなく、ニュース文面からの脊髄反射ですみません。

「平成19年、愛知県大府市のJR共和駅の構内で、認知症の91歳の男性が電車にはねられ死亡した事故で、JR東海は振り替え輸送にかかった費用などの賠償を求める裁判を起こし、1審と2審はいずれも家族に監督義務があるとして賠償を命じていました。」
「「このケースでは妻も高齢者で介護が必要なうえ、長男も仕事のため離れて暮らしていたことなどから認知症の男性を監督することが可能な状況ではなかった」と指摘して、家族の監督義務や賠償責任を認めない判決を言い渡しました。」

つまり、監督できるなら賠償がいるのですな。
もっというと、双方ぼろぼろの老老介護なら仕方ないが、監督できる同居人のいる家、病院や介護施設から抜け出しておこったことなら、同居人や病院や介護施設が賠償するということですねこれは

となると、認知症の引き受け施設や引き受け人、成年後見人がなくなり、老老介護が加速されそうですな。なんせ、免責されるんだから。
JR線路わきに、老老介護の民家が延々並ぶ光景まで目に浮かぶ。

いや、このケースでの免責が気に入らないというのではないです。
ただ、ほんとうにこの記事のようなロジックの判決であれば、けっきょく問題は解決しません。
まあクリアな解決法なんかないんでしょうが。

コメント

_ goggle ― 2016/03/05 10:50

亡くなった伯父の成年後見人を4年程務めており、身につまされる事件でした。伯父の最期は施設で息を引き取ったのですが、2年は独居の時があり、万一のことを考え、火災保険や特約の個人賠償責任保険(弁護士の示談交渉付き)で、伯父自身や、私(成年後見人)を護っていました。しかし、すべての方が保険契約できる、するものでもないでしょうから、これからの高齢化時代を考えた時、同様の事件は少なからず起こることが予想され、溜息が出てしまいます。

_ 稲亀石 ― 2016/03/05 15:46

施設や病院は保険でなんとかするだろうという人もいるのですが、どこまで保険がカバーしてくれるものか、保険会社だって逃げることはいくらでもあるわけで、難しいですね。

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