年齢と人生のステージ2015/11/11 00:47

こういう記事があって、一部で話題になってる模様。
田舎から東京に出てきた女性の、仕事と私生活と、住居の変遷を、お店情報とともにストーリーにしたもの。よくかけていると思う。

第一話目。「2015.10.04 東京女子図鑑 Vol.4 上京したての月給23万OLが選ぶ「三軒茶屋」。都会の女の第一歩はここから始まる。

ここから、40代になるまで、まあ関心があったらたどってください。

これについて、林真理子の簡易バージョンという人もいました。
でも、林真理子ほど胸糞じゃないです。
それを思えば、やはり林真理子大したもんなのかも知れんと思った。エッセイたまにみると、あれほんとに地なんですな。

年齢と、人生のステージを、もろにリンクさせて、縦型権威主義の文化特性に過剰適応している感じです。これぐらいのときにはこれぐらい、という。こういうものの考え方すると、いつ始めたってええやんかということにならないので、キャリアに関する柔軟性がなくなってしまう。それを他人に強いる文化が今の日本で、科研費の年齢制限なんてこれそのものです。
出産については年齢は仕方ないけどね。

地方から出てきたという設定が重要と指摘する人がいた。
もともとのよりどころを、良くも悪くも持っていないから、年齢と役割という枠組みしか準拠できるものがなくてこうなってしまうというあたり、そのご指摘の通りでしょう。和泉でだんじりに乗るようなひとは、こういう感覚は持たないでしょうからね。
男は(社会人してる女性もですが)、仕事の世界で、けっこう、これをやるのですなあ。
これに通じた話として、地方出身者の若いもんが、東京で一斉にこれをやって、戦後の高度成長を引き起こしたといっていいでしょう。つまり、過去においては、メリットがあったわけです。

東京をぐるっとまわっておいしいものも食ってきて、でもすべて思い通りにならないのは人生の常ですよ。人口の増える高度成長期ならたぶんそこそこ波に乗れていい話になったはず。前の時代のロールモデルに乗れないのは切ない。作り話にしたってね。

ま、いいとかわるいとか正しいとか間違ってるとかいうんじゃないですが、こういう文化特性を押し通すことには、人口が減るとデメリットが増えていくようには思いますねえ。
もともとは、男女とか年齢とかによる棲み分けの知恵だったはずなんで、現状では、人材の融通がきかなくてむしろ生産性おちるんじゃないでしょうか。

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