ローマは滅んだか2015/08/23 12:20

法学部においては、ローマ法専門家というのはたいへんなエリートさまである。これは嫌味でもなんでもなくて、現代の法体系の研究においても、かのローマ帝国で連綿とつくりあげられたローマ法体系は、システムの基礎として、ひじょうに重要なんですな。

それはわかった上で、こういうことがあった。

立憲主義を重んじない安倍けしからんとか、自分で考えてうごくシールズは頼もしいとか、そっち方面に、しょっちゅう意思表示してる、旧帝大法学部のローマ法専門のエラい教授先生が、安倍談話のあとなにもいいようがなくなったのか、「静かに、ローマ法を学ぼう」という英語ステッカーを自分の SNS メッセにお貼りになった。

で、いらんことに、「そうだね、ローマ法は重要だし、ローマがどう滅んだかも学ぶのも大切だね」と、レスして書いた男がいた。

ローマの歴史です。東西分裂し西ローマに皇帝が立たず挙句にランゴバルト族に制圧されて元老院議員が拉致されて行方不明になってとりあえずあのローマは終わり、東ローマもニカの反乱以降変質した、ととらえるのは、そう珍しくない。なんでそんなことにあのローマがなってしまったのか考える上で、周辺の状況や社会組織を知ることは、非常に重要というのも、おかしい話ではないでしょう。現代の日本にも参考になろう

ところが、教授の知人らしい女性法学者が、ローマはいつのまに滅んだのでしょうか?、という突っ込みを入れたと。

ああこれは、ローマ法の精神がとかいうんだろうなと思いつつ、実は現代は表紙をぺりっと剥がしたらローマがえんえんあのまま存続している社会なんだというおなはしにするなら、SFみたいで面白いなと思った彼は、滅びていないというのはどうかと思いますが、どうぞそういう世界観で小説を書いてください、と応えた。

すると、教授からも女性法学者からも、なんて非常識なことをいうんだお前は、という感じの書き方で東ローマは15世紀まであっただの、神聖ローマ帝国もあっただの(さすがに第3帝国には言及なしw)、サンマリノという国ではいまだにローマ法が生きてるだの、そもそもローマ法は現在の法律の基礎になってるだの、予想通りの返事が返ってきたそうな。

彼は彼で、法学者のメッセに定義をちゃんとせずに書いたのは悪かったねと詫びつつ、政治主体としてのローマという意味だったが、言葉の問題になるのは実は予想通りでわくわくしてたんだと、憎まれ口を書いた、いらんこと書くねw

女性法学者は、それなら15世紀まで東ローマが続いたことを学ぶべきとか、教授は予見どおりでよかったねとか、ひじょうにそれらしい上から目線のレスがあった。

彼は、対して、法学者としていわゆる西ローマの滅亡やニカの反乱以降の東ローマの政治体制についても意見がほしいもんですと、捨て台詞をかいたそうで、ひとのメッセの場所でそんなことやるなよww

しかし、、、
ローマが滅びたんじゃなきゃ、ベネツィアの民は何から逃げて海の中に国を作ったんだよ。民を保護する国がないというのはそういうことじゃないのか。

いってることをどこまでそのまま受け取っていいのか、そういう人が法学者のうちどれくらいいるのか知りませんが、あのローマがただれるように滅んだという認識を、やり取り上共有する気もなく、いってることはおそらくわかった上で、ローマは今も生き続けている法律も生きてると平気で反論してくる感覚の持ち主が、すくなくとも法学者のなかにいるのはよくわかった。

こういう、現実より理念の世界に生きる姿勢は、美しいかも知れんけど、現在進行形の政治状況に対しては非常に役に立たない代物で、憲法9条といっしょに神棚においておくしかない。
神棚の上で、現実離れしたことをずっといってたいのが彼らの本音かもしれない。そのほうが楽だし。

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