祇園中国人クラブ2013/10/01 00:14

本当なのか知らんけど、こういう記事があった。

祇園・高級クラブが中国のスパイ拠点か 企業幹部から製品情報聞き出す
2013.09.26
「関係者によると、同店は2007年、祇園の中心地の雑居ビル2階にオープン。中国人ママのほか7~8人のホステスが在籍し、最低でも1人2万円以上の料金がかかる高級店だった。ママの親族は中国共産党幹部との情報もあるという。」

中国人のホステスはあちこちでちょくちょく見るし、雇うクラブやラウンジは多いんでしょう。私もその手の店にいったことがある。

昨年です。
病院の他科の先生たちと、呑みに行くことになった。よく飲み歩くひとりが、祇園で、知ってるホステスさんに今どの店にいるのと電話して、彼女がそのときチーママしてるその店においでよという流れ。
そのチーママ自身は日本人だが、いってみたら、ママは中国人、若いホステスも中国人ばかり。あちゃあとおもった。すでに反日デモもあったあと。中国人ホステスはぜんぜん初めてじゃなかったが、だから余計、あちゃあ。

知人医師はその日本人チーママとずっとしゃべっている。上手いな。私ともう一人は、中国人がついてくれたのだったが、距離感設定の面倒な相手に飲んで気楽に過ごせる性格はしてなかったもので、てきとーに歌って帰りました。何の話したかもぜんぜん覚えてないが、日本を揺るがす情報なんてもっておりません。

この店は、ボトル下ろして3人で5万弱。ボトル主には多めに出していただいた。一般的に安いとはいえんけど、この値段では、祇園ではそこそ程度の店なんじゃないのだろうか。祇園で店のレベルとか言い出すと、上にお茶屋もあり、ふつうのクラブでも舞妓よんだりできるから、きりないにしても。
次から次へと壮年以上の背広来た人たちがやってきて、景気ええなあとは思った。どういう景気だったのだか知らんけど。

面白がって中華ホステスにカメラ向けるとみんなあっち向くのですよね。我ながら、やな客。ま、その結果、誰が誰やわからんのでここに載せたりするのですが。もう行くこともないだろう。




京都G大の留学生とかいう人もいましたが、ビザ大丈夫なんかと思った。顔はぼかしてます。似た人がいてもたまたまですのでお間違えなく。




酒の選び方 ほか いった店 京都2013/10/05 15:31

世によくある話と思うが、、、、
お酒を注文するのに、店の人が、「好きな酒をいってくれたら似たようなのをみつくろう」といってくれたりする。親切で、かつ、自分の酒知識に自信があるのでしょうが、申し訳ないがあたったためしがない。やめてほしい。

気に入った酒の「好きな部分」のポイントが、「似たような」という着目点からはずれてしまえばもう駄目なわけでしょう
たとえば私の好きな酒は今はない「満寿一純米」と、「磯自慢本醸造」なのですが、この酒にしかない甘味だとか香りだとかがすきなのでして、酸度とか日本酒度とかで部分的に似たようなものを出してこられたって、違いが目立つばかりだ。

書き直す。好きな部分は「独特な部分」つまり個性であり相違点であるのに、「似たようなもの」は共通点である。選択する方向が真逆向いてるんだからうまくいくわけがない。

で、注文する方もそんなことはわかっているのです。だから一覧表みせてほっといてくれたらいい。好みの酒があれば頼むし、知らない酒で飲んで見たかったら注文します。どうせ自分で飲まなきゃ味はわからん。

よほど外れた酒じゃなきゃそれなりに楽しめますので、きくなら「いま飲みたくないタイプ」をきいて下さればありがたい。それなら「酸っぱいの嫌」とかいえるし、これからそのようにお願いしようと思う。


「Epice」 寺町今出川下がる フレンチ
ランチに行った。恵比寿さんの絵の暖簾のかかった町家フレンチ、フランス人らしい人がカウンタ仕切っていて、厨房の仕切りは不明。女性客山盛り。内容は存外に、まとも(失礼)。
メイン1品の2K強ランチメニュでは、海老をたっぷり出してこられた。メイン2品3K強ランチメニュだと、肉と、違う魚介なのね。見せ方もちゃんとしてるし、肉もしっかり味がした。ランチ主婦層はお得なものに敏感。安いメニュで、これで鬼殻焼きさえすれば(違
客がちゃんと多いのは動く金や仕入れに直結する。レベルを維持するのに大切なことなのだと思う。夜はどうか、またいってみます。ただ、長く続けるつもりのビジネスモデルなんだろうかという疑問がどうしても湧きますねえ。失礼ですみません。
混んでるけど回転は速いようで、遅めでもよいor待つ気なら当日問い合わせでいけると思う。


皿のあたる音が奥からよく響くのはまあ仕方ないのだろう。カウンタ向こうで、フランス人にあわせて「シルブプレ」と日本人たちも言ってて、大変やなあ。
奥の手洗いのデジタルフレームに出る店は修行元か。


「笹蔵」 御池間之町上がる 居酒屋
混んでるので、予約なり直前の事前確認なりは要ります。ひとりでもいける。電話で確認が要るって、京都も東京みたくなってきて嫌やなあ。
この近所の「味野里香 みのりこ」とはあるじが多分同世代で、同様に日本酒銘柄にこだわってられるようですが、こちらはずっと昭和のつくりの、なじめば非常に良いであろうカウンタ居酒屋。ここで30年ほどしておられるそうだ。
大きいサイズではない一品いろいろ頼んで、京都かいわい5酒店からの各種地酒(リトルメジャー系)を飲んで、そこそこ腹いっぱいになってひとり8K弱だった。あるじは、客が減ったら相手してくださる余裕ができます。酒関係の薀蓄溢れる。




私のいった時は、隣の当たりが悪くてイタかった。いや聞こえてくるんで聴きたくもないが、誰ぞに「ボクの翻訳を送ったんだ」とのたまう多分大学の先生のご高説の合間「自分の年間計画にしっかり組み込まれている」のが「大文字焼き」だった日には、どうしていいやら、、、、


「山口西店」 祇園 居酒屋
切通しかいわい。ビルくぐって路地入っていったらある。学生から院生のころ、たまにいった。そのころすでに古かった。値段も含め文句のつけようのないくらいふつうの、町家居酒屋。ビール飲んで4品で3K、ひとり5K超えるの難しいと思います。あちこちにつかわれている肉みそがなかなかよろし。冬のおでんが定番。
いこうとおもった店がしまってたので、久しぶりに。




既出
「花涼ん」「アサヒスーパードライ」
「レジョン」 ともあれビストロやね。スタッフ少なくていろいろ大変そう

成功体験 オリンピックと新幹線2013/10/09 09:24

うまくいった経験があると、そのときの方法論から逃れるのはなかなか難しい。

私はあまり、受験秀才はダメとかお勉強しかできないとか、レッテルはっていういいようは信用しない。
ある一定の成績をとるということは、すくなくともある程度の能力もしくは努力の実績であって、たとえばなにもせずにひっくりかえっていたもののほうが人間性が豊かだなんてことは、絶対ない。
誤解されては困るが、たいがいのお勉強には努力が伴うのであって、共通の価値のために努力したものはしないものに比べ結果にかかわらずなにがしかの内面的なものを得るという、これは勉強に限らない、スポーツでもなんでも同様のことです。

図式的ですが勉強できるもんが嫌な奴でそれでも勉強ゆえにゆるされていたとしても、そいつはもともとが嫌な奴です。勉強できればほかがゆるされるという状況をつくりだしたのは周囲であって、そういう感覚を持つ親教師がいるという話にしか過ぎない。こんな図式いまでも生きてるんだろうかと思うが、いろんな大人がいますので念のため。

「ノルウェイの森」で、主人公が因数分解を覚える意味をきかれて、いろんなものの考え方を身につける、的にこたえる場面がある。お勉強というのは、まずは、常識的知識取得プラス、思考のための「素振り」みたいなものであって、しておいたほうが、ものの考え方は確実に広がる。

だから、たとえば大学入試に、ペーパーテスト以外のパラメーターを入れようというのは信用しない。恣意性がどんどん大きくなる。
大学に問題があるなら、それは大学の内部構造や科研費の取得構造に問題があるのであって、入り口をいじくってどうなるのか。はいってくるものの品質までコントロールできなくなってはどうにもならないと思うのですが。
お勉強できるものをあつめたけどうまくいかないのを、お勉強のせいにしちゃいけない。
私立が一芸入試やって、なんかいいことあったようにも思えないのに、東大がまたそれに近いことをやるという。京大もやるらしい。それどころか2次試験は「人物重視」とか、笑ってしまうわ。これなんて、受験勉強できないけどどうしても入学させたいひとが10年後くらいにいるとしか思えん。ある種の皇族とか。

話がはずれました。

努力でがんばって評価されてきたものの落とし穴は、努力そのものにある。
お勉強はあくまでも自分のためにするものなのに、大人がほめてくれる。この成功体験から逃れられないと、「頑張りました」と結果も出さずにどや顔でいう人物が生まれる。努力もしないのに「私の人間性を見てください」という奴と同じくらいうざい。

一度でも成功するというのは大切で、それをあしがかりに伸びていければいいのである。芸人だって、一発屋といういい方はあるが、一発もなければどうしようもない。いや脇にはなれてもスターにはなれない。脇でもいいじゃんというのはまた別の話。

医学関係でも、成功した手法、それも他人の手法、を繰り返しデータをとる研究者なんざざらである。特に、数に意味のある遺伝子関係や疫学関係。方法自体が問題ではないからこれはいい。退屈ですけどね。

ソニーの成功は、トリニトロンと、コンパクトディスクである。トリニトロンから脱出するのがこだわりの分遅れ、CD同様にソフトを規定するハードの規格を自前でつくろうとしてその後ことごとくこけまくった。

成功体験の追憶から逃れるのは難しい。

戦前の日本は、ロシアの南下からの自衛として、日露戦争後に朝鮮半島を併合した。まずかったのは、「併合した」ことである。つまりそこまで日本になったので、自分の一部として朝鮮半島を守らざるを得ない。そこでつぎには緩衝区域として満州国を設立、ところがこれがまた実質軍部の運営だったもんだから、満州を守るとして内蒙古にまでいこうとしてしまった。内蒙古に手を出した将校は満州国を設立した軍幹部に「おなじことをしているだけです」と言い放った。
馬鹿である。
大陸方面で手を広げすぎ、そのうえに南方にまで前線をひろげてもつはずがない。
日露戦争の成功体験から逃れられなかったのですな。

戦後の最大の成功体験は高度成長で、このシンボルたるものが、東京オリンピックと、新幹線である。
で、バブル以降鬱屈がたまっているのだろう、みんなおまつりがしたいのでしょうし、そのシンボルをあらためて祀り上げて夢をみたい、のはわかるのだが。

東京オリンピックのあと、人口増加を背景にした高度成長に、金のかかるインフラ整備は吸い込まれた。国内だけで富は増えない、もちろん輸出しまくって金が日本に入ってきたからよかったのであって、直後のベトナム特需が効いた。
新オリンピックに金かけるなら、つくられたインフラから金の回収ができなければならないのだが、そこが心もとない。「富」が持続的に増える道筋がみえないのである。
関連インフラとしても、滞在施設は移設可能にして、都内と空港、鉄道拠点との移動を容易にするのがいいだろうとは、私にすらわかるが、利権や縄張りがからみそうである。というか、そんなものでまともに事が運ばないようならどうしようもないんですがどうなるだろう。
東京の中だけでインフラの水増しをやってくれて、そのあとの構造不況も東京だけがかぶってくれたらいいのだが、そうはなるまいし。

で、このたびは、リニアモーターカー。
これ、東京名古屋だのそっから大阪だのやめるべきだ。飛行機がここまで安くなってしまうと、ガチで高精度つまり超高額なチューブを大深度長距離に固定で埋め込んでほとんど2点間のみで大量輸送を図るというのはリスクも高ければコストパフォも悪い。出入り口がしんどすぎる。品川駅がなんのためにできたというのか。
技術的にやってみたいのはわかるが、できるから必要というわけではない。

ほんとうは、500キロまでの大都市間は高速鉄道、もっと遠いところや海外へは飛行機、大都市近郊地域から僻地については状況に応じバス鉄道小型飛行機、あとはレンタカーでも使えというところなんでしょうが、鉄道と飛行機が張り合っていて、補完しあおうとしていない。そこが最大の問題でしょうに。
つまりは、いまどきどこでもかなりの遠隔地につくられるようになった大空港と、大都市を、ごく短時間でむすぶのがリニアなんかの役割のはず。スピードがあげられず役不足というがいまにくらべてよほど早ければそれでいいわけで乗客も稼げる。
成田と羽田と東京の鉄道拠点をつなぐ、関空と伊丹を大阪の鉄道拠点とつなぐ、のがリニアならいいのである。関西に関してはそれに京都駅を足してもいい、すくなくとも今の計画に京都が割り込むよりよほどまし。
それをしないのは、リニアを持っているJRが、飛行機と張り合うからで、これをなんとかするのが政治じゃないのか。

リニアにこだわるのも、新幹線の輸出がいまいちなのでリニアでもう一発、そのためには実績を、というところなのだろうとおもう。
なににしても新幹線が日本でうまくいきすぎたのであるが、売るとしたら、運営システムなんじゃないだろうか。そりゃハードの管理ができないのに運営システムだけ売れないというのはわかるが、ハードを売っても規格の売れなかった日本の失敗をそろそろ直視して、システムを売るためにはハードは格安で、たとえば車両なんか持続的にリース提供する程度のことは考えたほうがいいし、各国の交通に対して汎用性のあるシステムをつくりあげれば、もっといい。システム維持を請け負うのであって、契約が更新されないならハードは残して、リース分とシステムごと引き上げるくらいでいいのである。
そんなものできないというのだろうが、簡単じゃないから売り物になるのである。当然まず日本の各種交通機関でこの方式は使うべきだし、こういうところでこそ、国が音頭を取ってくれんといかんのだが。
まあ無理でしょうな。国は個人資産を巻き上げることしか考えていない。

成功体験でできあがったパラダイムが生きているうちに次のパラダイムを用意するのは困難だ。オリンピックとリニアで日本終了、にならないと次にいけない、様な気がして、そしてその次もろくなもんじゃないような気がして、自分の老年が非常に心配である。

「おもてなし」を押し出す理由2013/10/11 00:33

2020年東京オリンピックの選考で、日本チームは「おもてなし」を前面に出していたようです。

おもてなしというと、イメージとして、客に対する対応は低姿勢迎合的というところか。それが本物のおもてなしかとかいう形而上学的な話はおいておきます。
おもてなし、悪いとは言わないが、なんでそんなことをする必要があるのか考えて欲しい。

日本の街をあるいて、なにがどこにあるかすぐにわかるか?ミナミの地下街南海の下あたりで地上に出る方法が分からず頭にきたり、新宿駅西口でどちらの地下鉄のホームがちかいかさっぱり分からなかった覚えがある。
電車でついうとうとして、駅に着き、ぱっと顔を上げても、その駅名がどこにもわからない。たまにそうじゃない路線もあるがたいがいはわからない。戸口が空いている間は駅名を一切言わない。
なにか届けたり認可を受けたりしようとしたときの手続きの煩雑さ。ネットで書類をダウンロードできるから正当化できるものではない。すべてにおいて、日本は役所フレンドリーにできていて、その役人は窓口で、口先だけは丁寧に、何でそんな手続きがいるかも分からないような手続きをさせて、時間を食って、給料をもらう。
街角の FreeWIFI がぜんぜんない。パブリックドメインという発想も出来ない。全体がどうであっても、既得権をひたすらに守ろうとする。

以前アメリカ人教授一家を京都文化博物館につれていった。どうでもいい常設展でも興味深かったのか、彼は小物の写真をとろうとしたが、愛想よく係員に制止されて憮然としていた。わざわざみせているものを写真にとって何が悪いのかと思ったのだろうし、私もそう思う。その写真がどう悪用されるというのか。「撮ってはいけないから、いけない」のであろうが。

日本には、インターフェースをよくするという発想がもともとあまりない。使いにくいものでも個人の努力と我慢でなんとかしろという文化です。

そんなところで軋轢を起こさないようにするためには、態度がキーになる。「接遇」というやつである。
インターフェースが悪いのを、オペレーションでごまかそうというわけだ。

「おもてなし」を前におしだすというのは、「愛想よくご機嫌をとるから本質的な不便は我慢してね」ということにほかならない、と私には思えますがどうか。

このままオリンピックに突入し、「日本にいって、みんな愛想はいいけど禁則事項が多くて、なにか問題がおこっても言い訳とたらいまわしばかりでどうにもならなかった」ということになるか、相手が「ガイジン」なものでその場での特例ばかりできてしまってわけがわからなくなるか、どっちになるか楽しみなことである。いや、どっちもかな。


、、、売り込み戦略たてたもんが日本の制度や現場のことを考えながらやってたわけもなく、単に滝クリに「o mo te na shi ♡」といわせたかっただけのような気もしますが、日ごろむっときてるポイントなもんで思わず。

京都初乗り600円中型タクシー2013/10/12 22:53

タイトルのまんま。

京都でタクシーというと、他都市に比べ小型やその相当が目につく。会社により初乗り570円とか580円とかで乗れるが、実際に走ってるものでつかまえるとなると選球眼が要る。みつけやすい行灯はMKかみやこですね。
何も考えずに手を揚げたら640円が多いだろう。これは中型タクシーの値段と思うが、先日烏丸にとまってる個人タクシー、初乗り600円とあった。




珍しい値段。

京都に10台くらいしかないそうだ。割引中型、実際にはこの車はちょっと大型に近いんですがという。距離ごと運賃はもっと高い中型とかわらないらしい。メーターが上がっても値段の差はかわりませんというのだった。




運賃に、陸運局がいろいろうるさくて、割引するにも実績とか大変なのだそうです。


いった店 京都 名古屋 鰻2013/10/14 17:45

ここのところ鰻にスイッチが入っている。

京都には実は「鰻屋」がそんなにない。川魚もやってる魚屋が店頭で焼いて、買って帰って食う方式が、地元民の鰻摂食については多いように思う。
そういう魚屋がスーパーに入ることもあり、まるのままの鰻や半助をスーパーで買える反面、このご時世まちなかの川魚屋はどんどんなくなっているが。
地焼き鰻はなかば惣菜なのであるから、わざわざ店をするとなると江戸式であったりするのかもしれない。「ごちそうの外食」としての鰻屋なら、繁華街や祇園の立地で高額になるのだろう。「離れ」にあってもそれは周辺住民相手ではなく。


「かね正」 祇園 鰻
路地の入口は京都を知らん人はびっくりするかも知れん。店自体はこぎれい。たまたまでしょうが30代の客ばかりで驚いた。鰻半身ごとに地焼き。皮硬め。たれはひかえめで、そんなに甘ったるくないように感じた。薄いきんし玉子はそのつど作られる。火元はガスを遠赤外化しているようです。




「かねよ」 河原町六角西入る 鰻
久し振り。感じよく倒れそうな古い建物。1階はテーブル食堂形式、注文するとあっというまに注文分ぜんぶでてきて、ゆっくり飲む感じではない。座敷だと違うのかね。
蒲焼はたれでずくずく、皮も濡れてやわらかい、大手筋「うな富」みたい。肝焼きはひと串でけっこう多い。ぬるい感じのバイトたちは中国人女子も含む。




この通りの河原町角の「舞坂」は、七条のほうの本店に撤退した。たてものはそのまんま店しまりっぱで別テナントも来ない。


味彩 のと与」 錦市場 鰻
店頭で焼いては売る魚屋で、その場で食える店というのはなかなかない。錦市場にあるのは、接客部を維持できるだけの客が常にいるからでしょう。2階で食える。カウンタもあるきれいな空間で、階段上がったとこで、半身ごとに串打って焼いてるのが見える。ときどき隣のシンクのたれをかけている。




炭火の香ばしい鰻で、皮はかりっと甘硬いのがよさである。最後にタレぶっかけてあと、わりとすぐにやってくるようで、蒲焼の身はタレでびっしょり。これをおいておくと、ああなるのか、、、、回転て大切。ご飯にのせてしまえば気にならないのだろう。
燻製なかなか。飲みメニュ多し。
早いうちにいったので気づかず飲んでのんびりしていたのですが、帰り、階段は客が並んでいた。ごめんよう。お昼、ピークのあとにゆっくり飲みたい店。

注意。この店の「ぶぶ漬けご膳」ですが、鰻の佃煮の茶漬けです。そこで焼き上げたものでやるんじゃない、つまり、持ち帰り用の佃煮つかえば家で再現できます。「この場で食う鰻」としてごはんものを注文するなら、平日のみの「ひつまぶし」か、ふつうに「鰻丼」や「鰻重」に、私ならする。


「割烹イチビキ」 名古屋名駅南広小路 鰻
18時頃、のれんがさがり客がいるのでやってるのかうれしやとよく見ずに戸をあけたら実はもう閉店ということだったのだが、2Kのうな丼ならできるということで、すみませんすみませんと入れていただいた。




ちらちら予約の人はくる。昼来るのが無理だった時点で私も予約するべきだった。
時間がちょっとかかるけど鰻屋でそれはいわない。タレかけたものをしっかり焼き上げ、琵琶湖鰻みたくぷりぷりしていて香ばしい。タレはごはんにもたっぷり。こういう店は京都にないのか。
おもてに「てんぷら うなぎ 割烹」とあり、メニュにも一品はあるのですが、天ぷらは休んでるし、うなぎがなくなったら閉めるのって、すでにもう「うなぎのみ」として割り切っちゃってるのですねえ。

既出
「重兵衛」 京都で、外食で、鰻食うなら、鰻の押し寿司でええやんという気分になりつつあり。

以下は、鰻の外。

「キムラ」 寺町 すきやき
久し振り。むかしの感じの大座敷すき焼店。量は一見少ないが、ゆっくり食ってるとひとり1人前で足りる。肉がありがたくてすきやきが学生のコンパの定番だった時代は遠くになったが、家族連れメインにそこそこ客がいる。私も息子連れ。バブルを乗り越えてくれて本当に良かった。この界隈だと、牛鍋の翁亭とビフカツのムラセは勿体無かった。




外人がつれてこられてたが、人を選ぶと思う。むかし知人に連れられてきた、日本絵画ファンのコーカソイド系アメリカンインテリ親父は、ここにきて、にこりともしなかった。


「あさだ」 西大手筋 懐石割烹
あるじひとり、品書きが多くて大丈夫なんかという気になるが、昼はセットのみ、ミニ懐石3K台など。以前に来た夜は、ひとりでカウンタに座って数品食って帰ってもぜんぜん問題ないようであった。派手なところのない、地元相手の真面目な店と思う。




「満里奈」 名古屋四ツ谷 洋食
喫茶店のような外観、ちょっとふるい感じです。ハンバーグもチキンバルサミコソテーもちゃんと食えるよいもの。ビフカツ品切れはショックであった。

既出。
「へんこつ」 ちょっと遅めに京都駅かいわいで、濃いものを手早く入れて飲んで帰るというと、ここになってしまう。
「グリル花」 ステーキにもデミグラなのですな。
「能登」 壁の品書きにはないが養殖の鰻は出すようです。
「喜撰坊」 「現代農業」5年前くらいの分が壁際に並んでいて、退屈しのぎに読むとけっこう面白い。論調はちょっとトンデモなのでどういう態度で読むべき本か迷う。
「アサヒスーパードライ京都」 近く、酒のつまみのポップコーン提供も、日替わりのサービスメニュもなくなるそうな。消費税の事前対策か?まあ、頑張って。揚げポテトチョリソと骨付き唐揚げは半々でオーダーできるらしい。

いった店 京都 鰻とビフカツ2013/10/17 21:26

鰻スイッチまだ ON。ちょっと両極端な店。

「鰻割烹 まえはら」 御所南西 鰻割烹
きれいなカウンタ、むかいのガラスの向こうは駐車場ですが。愛想もいいし、敷居は高くない。大井川の鰻という共水も、ふつうの鰻も、やわらかく仕上げてある。美味しいとは思うよ。炭の匂い香る店内。たれは甘み主体。
ミシェラン星1の由。



システムでは、昼のセットメニュは、前日までしかも2人以上で要予約。白焼き蒲焼が単品として品書きに載せてないのは理解外。夜はコース主体のようです。全体に、ひとりでふらっと鰻で飲む、ようには出来てない印象。当たり前か。

世の中ほかにも鰻の高級料理店というものがあちこちにあるが、鰻をここまで勿体ぶった食い物にしてしまえるのは、正直に、エライと思う。これこそ omotenashi であろう。接待にも同伴にも、よいでしょう。

たまたまとはいえ、オーダーひとつすっとばされた。値段も暗算した心積もりより高いように思うけど、勘違いなのか単品数違いなのかどうなのかは明細がないのでわからない。

しかし、、、日本料理は明細つかないところが多いが、定価でやってるなら明細つけてなにが怖いんだろうといつも思う。まともなフレンチならこまかい明細当たり前のように無造作に渡すし、おなじ飲食業で出来ないとは思えないのですがね。


「美登利」 東寺前 居酒屋食堂
スーパーマーケットFRESCOの2階、テナント食堂。食べログによると開店は60年前ですが、一軒家だったのが土地売ってのテナント入居かしらね。いまのあるじは60歳くらいに見える。2代目か。
階段上がると、入り口周辺いろいろごてごてにぎやかである。
鰻を前面にしつこいくらい押し出しているのですが、蒲焼注文したら、パックにたくさんまるっとはいってるところからもってきて最終調理した模様。東京式に蒸して、たれつけて、まとめておいてるのかもしれない。わかりません。肝も品書きにないようだ。
蒲焼は皮がたれによくひたってふんにゃり。スーパーの鰻などと比べては、遜色ないとは思う。




壁の一品札には、唐揚げだの串カツだの居酒屋メニュ、各種定食がにぎやかである。炊き合わせが異彩を放っていた。
ビフカツは2価格ですがサイズの違いといってた。安いほうは700円程度でなににしても安価なビフカツですし、その程度の肉ですから、個食で大きいほうを選ぶ理由はない。定食屋の一品として文句ありません。




あるじは有名な料亭出身のようです。写真もおかれていた。いいものも見てきたろうに、こういうにぎやかで、印象として大雑把なものが、お好きなんだろう。遅くまで開けてる。焼酎も大変多いが有名どころはあたりまえですが高価い。
近所で飯食いそびれたときに、なんとなく定食食ってかるく一品でいっぱいというのにいいでしょう。おっさん草野球チームの飲み会とかが頭に浮かぶのは偏見か。

流されてはいかんなと、ふと思った。


いった店 京都紫竹 とにかく鰻2013/10/21 00:50

「うな清」 紫竹 鰻
注文があると割いて、長いまま串にさしてロースターで焼く。甘めのタレ、歯応えある皮で、やわらかい鰻です。炭じゃない(しつこい)にしても、とてもよいもの。



店は2卓非常に狭いので事前電話が安全。まわりは住宅街で、交通の便もあまりよくない。大宮交通公園のコインパーキングに駐車して蕎麦屋「三根」横を東に歩いていくといい。
仕出しメインのようで。ご主人が出前もするなら、そりゃ炭は無理です罠。
出前は、東は修学院あたりまでいかれるらしいが、南は今出川あたりまでですと。南の方は店も多いから、冷めてまでもっていかなくても、とのことです。数がありゃいくんでしょうが、1人前は流石に断っていた。
鰻重 2.6K ほど。注文で調理するので、鰻関係の皿は同じタイミングになる、と、う巻き注文したら念を押された。単品の肝焼き、白焼きはない。
だらだらするべきお店ではない。一気にがっつり食うつもりで行くのがよろし。

日本の真似とは言うけれど2013/10/24 17:44

日本のものは質が良くてそれで売れるというのだが。
むかしアメリカに売り込み始めたはじめは安かろう悪かろうで始まったはずですがそれはともかく。

20年ほど前から感じるのですが、日本製に限らず、日本の商社や日本の商事情に詳しい会社とやりとりすると、「商売」としての話が出来なくていらっとすることがある。
日本で実績がなく、そんなに高くもない、でも、そこそこいいものがあったとする。日本においてそれらが売られる場合、まずは安くどんと売って、というふうには絶対にならない。すでに日本でシェアを取ってる一流製品でスペック上対応しそうなものと、比肩する値段をつける。安いとありがたみがないと思うのか、強気なのか、売れなくていいのかよくわからない。ブランドバリューも実績もない、タイマーの具合も分からないのに値段だけ一人前って、誰が何でそんなものを買う?
たぶん、じゃんじゃん売りたくないのである、面倒なので。単体でそこそこ利益をあげたいんだろうね。ずぼらというか、ええ商売だわ。

日本の商習慣においては、「既得権」がことのほか好まれる。
それに乗っかって楽に商売をしようという方向に、すぐに流れる。
新商品の開発だって、まえからあるものに、どうでもいい、いらない付加価値つけるだけで売ろうとする。
最近の電子製品ではパーツをバルクで買うだろうから、パーツがなくなればモデルチェンジするしかない。それは仕方ないのだが、そのときにどうでもいい機能をつけては値段を維持しようとする。パーツ交換しかない製品ばかりに職人技も何もあるものか。

たとえばモンゴルに行った際に、スーパーに行くと、日本の菓子の真似したようにしか見えない韓国製のスナックがあるわけですよ。




かって、日本製品を売り出したころ。
欧米の製品と同じではないにしてもそこそこ近い品質で安い、というのが人気のもともとであった。その時分には、マーケットというのは欧米にしかなくて、そこに売り込まねばどうしようもなかった。

ところで、韓国中国にとっては状況が違う。
第三世界がそれなりに購買力がついたのであるが、欧米基準の日本製品は高い。そういうところに、少々悪かろうがとりえあえず安いという大量生産品を、日本製に似せてもっていったのである。

金がないのはいかんともしがたい。真似しやがってという気持ちはわかるが、そもそものターゲットが違う。
だったらもっとシンプルな内容にして値段を下げて、第三世界に売り込んだかというと、そうではないだろう。どこまでいっても「この値段ではちょっとー」だったんじゃないか。「品質の日本」とかいううちにそこで勘違いして、相手のことも考えない代物を「いいもんだから買えよ」とえらそうにいうのも日本である。オーバーコンプライアンスがそれに輪をかける。
第三世界で中韓製品が売れるのは当たり前なのです。悪くったってないよりまし。

日本の「物売り」は、しかも、秩序意識もつよいので、いったん上位を取ると、気分的に安住するのも早い。
もの、ハード、だけで売ろうとする。システムを考えない。
NHKのアナログハイビジョンはそれで負けたろうよ。日本発の規格ものはことごとく負けている。システムがメインで、ハードなんておまけでもいいと、考えられないのである。

中韓の「パクリ」商品に関しては、日本人としては腹は立つ。
しかしそれを割り引いても、日本のもの作りもの売りの考え方が、買うひとを舐めていて、隙がありすぎ。
市場を維持したいなら、自分で相手の求めるものを作ってちゃんと売れ。
先行者というだけで、いつまでもお金を欲しがるな。そこは「名誉」でよしとしろ。名誉じゃ食えんけどな。

いった店 京都 鰻 洋食 和食ほか2013/10/27 15:47

「江戸川」 堺町綾小路下がる 鰻
江戸風。接客はいいし、つまみにも食えるものがあるし、量の調整もきくし、ふかふかの鰻で、いい店。LO20時30分で遅めなのも素敵。白焼き蒲焼2.2Kから、うな重3K以上。肝無しの吸い物つきなので、変更ははやめに申し出ましょう。




個人的には地焼きじゃないのと、たれが醤油の味にシフトしてるのが残念だが、これは好みの違いでお店のせいではない。

「グリルはせがわ」 北大路賀茂街道 洋食
相変わらず流行ってる。




お歳召したあるじは元気そう。食器が変わって、盛り付けもちょっと変わった。全体にいい方向にかわってないかな。
唐揚げは、以前ほどぱさぱさではない。ビフカツも、以前よりは、しっくりきた。揚げる直前に衣つけてるのかは、わからないけれど。




「祇園にしかわ」 京都 和食
しっかりした味のちゃんとした和食。白木のカウンタがとても長い。好みの問題ですが、ところどころ、ちょっと柑橘風味強めかな。おさじで食えるものが多いように感じるが箸使えない外国人も考えてかと、いらんことを。




ミシェラン2星、あるじはまだ40歳いかない。繁忙期は予約いっぱいでも、ぽこっとあいたりキャンセル出たりする、とまで言っても、自分からは、電話で訊いてくれと言わない、商売人。台風でキャンセルが出まくってるらしい。6件はきついわな。

全国に名が知れて遠方から予約が入ると、そうなるが、仕方ないね、だからって電話予約無しとか一見お断りとかもなんだかねえ。まったくわかってない客が迷い込む可能性もシステムとしてはおいておくほうが組織維持にはええとは思う。

「癒炭」 大手筋そば 炭火焼とカレー
テナントビル2階、天天遊の奥。
カウンタメインの、カジュアル炭火焼居酒屋が、昼はカレーで定食もやってる。




カレーは、「コクがあってとろっとした」タイプつまり、ふつうの日式カレー、おっさんにはライスの量が多かった。40くらいまでの勤め人が数人でくるような店と思う。食べログにはのってない。

「馬野郎」 西木屋町四条上る 馬肉料理
あっさりで、焼いても臭くない馬肉は好きです。ふつうに馬肉が京都で手に入るのは出町の「改新亭」の冷凍馬刺しだが、さしが入りまくっていてつらい。この店では、肉に種類があり生焼き鍋と選択肢が多くてよろしい。産地じゃない京都だから馬刺しは解凍ざりざりで、加熱調理品のほうが私は好きです。味見るつもりで、満腹を目指さず、あれこれ食って焼酎飲んで5K程度。いちいち説明に来る店員さんはお仕事大変とは思うがうざい。店はテント屋台ぽい内装で、おっさんおばはん多し同伴には向かない。

既出
「花涼ん」 ここのところ客の入りが良いらしく。
「鳳城」 味濃いけど、鰻味噌炒めとお安いフカヒレスープは好み。調理人で盛り付けが変わる。
「能登」 端境期。鮒子造りはよい。