エンゼルバンク 今週号 なんか勘違いしてないか?2010/05/13 16:31

読んでいてこいつアホかとおもったのですが、、、、

日本での保険医療が、自己負担が一部にとどまるインフラであることを無視して何描いてるんだとちょっとあきれた。

医療の値段を一部の集団が決めているといったって、大多数の多数決で決めるわけにもいかんやろう、コンビニの値段を客に決めさせるか?そして、「一部の集団」が決めているのは「保険医療」の値段であって、自費にすれば自分で決められる。自費より、保険のほうが自己負担が少ないから患者はそこから離れないし、医療機関も、ある程度の収入が確保できるものだから少々収入が下がってもそれに合わせて動く。保険にぶら下がって大儲けしようというのが、そもそも根性からしていけない。

いけない根性の開業医もいるが、そこそこ保険審査の仕組みで突っ込めるようになっているし、しょせん開業医がやったってたかが知れている。
動く金のでかい病院がどんどん「儲かる」ようにすればみなそっちに鞍替えして、あっというまに日本の財政は破綻するわ。

開業医を締めれば、みな勤務医にしがみついて、しかも現状の医者叩きが続くだろうから防衛医療に走るぞ、いまは開業もありと思いながら体力のある間はがんばろうという志のある医師がいるのだが。
それに、都会では開業できないので田舎にもずいぶん開業医が増えたのだが、財政的に締めてしまえばあっというまに壊滅するね。開業医が成り立たなければプライマリー・ケアもコンビニ受診も今まで以上に病院に向かう。その病院は基幹病院化で統廃合の方向だし、これは病院に求められるレベルが上がったからであって、勤務医が増えたってほいほい小病院は増えない。

インフラは全員に適応できなければ成立しない。抜け道としての儲け口はふさがないと、使うものばかりになってしまう。混合診療不可はあたりまえだし、病院は公的補助を受けてかつかつでちょうどいいのです。
軽い病気や健診レベルのひとは開業医に行けばよい。そして、そういう、基幹病院の勤務医から見て面白味のすくない(失礼)仕事をだらだらこなさねばならないのだから、開業医の収入が少々よくてもいいと、勤務医の俺は思う。それが「地域医療を守る」ということである。

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